NewJeansのミンジとハニがローマで目撃された。
SNSを通じて「誰にも気づかれない場所に行ってみたかった」と明かした2人は、韓国での活動を中断して以来、初めて自発的に外部での近況を公開した。
4月13日、NewJeansのメンバーたちが共同運営しているインスタグラムアカウント「mhdhh_friends」には、ローマのパンテオンや路地を背景に撮影された写真が投稿され、「Bunnies（NewJeansファン）、元気にしていますか？私は今、少し遠い場所に来ています」とメッセージも添えられた。
最近、SNS上で拡散された「ローマでミンジとハニを見た」という目撃談も事実であることが確認された。2人はマネージャーや警護スタッフなしで旅行し、バチカンなどを観光したと伝えられている。
法院「NJZの使用禁止」判断…アカウント名も変更
現在使用しているインスタグラムのアカウント名「mhdhh」は、ミンジ（Minji）、ハニ（Hanni）、ダニエル（Danielle）、ヘリン（Haerin）、ヘイン（Hyein）の頭文字を取ったもの。もともとこのアカウントは「NJZ」という新グループ名で運営されていた「njz_official」というアカウントだった。
しかし3月21日、ソウル中央地裁がADOR側が申請した「企画会社としての地位維持および広告契約締結禁止」の仮処分申請をすべて認め、NJZというグループ名が使用できなくなった。
裁判所は、「ADORは依然として企画会社としての地位を保っており、メンバーたちは契約解除の理由を立証できなかった」と判断。メンバーたちが主張した「ミン・ヒジン前代表の解任による制作統括の不在」「HYBEによる“NewJeans再編”の内部文書」「一方的なスケジュール強行」などの11項目は、契約解除を正当化するほどの事由ではないという結論を出した。
法的争いの中でもファンとの接点は維持
その後、NewJeansのメンバーたちは独自のオンライン交流でファンとのコミュニケーションを続けている。
変更されたアカウント「mhdhh_friends」では、「Bunniesが送ってくれた手紙を毎日読んでいます。とても大きな慰めになります」と伝えたほか、「今はつらい時期ですが、いつか一緒に楽しめる時間がまた来ると信じています」とのメッセージも発信した。
また、去る3月23日には、NewJeansが香港「ComplexCon」のステージで新曲を発表しながら「このステージが最後になるかもしれません」と述べ、活動中断を公式に宣言した。
「裁判所の判断を尊重します」という趣旨ではあったが、事実上、今後の活動が不透明であることを示唆する発言とも受け取られている。
「休息か、転換期か」…グループの未来は依然として不透明
ミンジとハニのローマ旅行は公式なスケジュールではなく、いわば「個人的な回復と距離の確保」と見ることができる。しかし、グループの未来は法的な争いと複雑な所属関係の中で、いまだ厳しい状況に置かれている。
メンバーたちは現在、裁判所の仮処分決定に異議を申し立てており、専属契約の効力無効を求める本訴訟も同時に進行中だ。
ADORとHYBEの間で続いている経営権を巡る争いは、NewJeansの問題とも直接的に絡んでいる。
HYBE側はミン・ヒジン前代表の解任とともに「NewJeansを再編成する」という計画を含んだ文書が流出し、物議を醸した。これに対し、ミン前代表は「企画意図を損なおうとする試み」と反発した。
現在、NewJeansは公式的な活動をすべて中断しているが、Bunniesとの感情的なつながりを維持しながら、グループのアイデンティティと存続の可能性を模索している。
そうした流れの中で、SNSに投稿された1枚の写真や短いメッセージですら、ファンの注目を集めている。ミンジとハニがローマで過ごした静かな時間は、複雑な現実への小さな応答だ。
◇NewJeans（NJZ）プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開し、「NewJeans」として電撃デビューした5人組ガールズグループ。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲（『Attention』）がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートイン。所属事務所ADORとの紛争のなか、2025年2月7日にグループ名を「NJZ」に変更すると発表した。
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