ガールズグループf(x)メンバーだったソルリさんの実兄A氏が、キム・スヒョンの記者会見を目前に控えた本日(31日)午後、SNSのライブ配信で複雑な胸の内を明かした。
まず、配信を始めた理由についてA氏は「(キム・スヒョンが)会見で質疑応答を行わないというニュースに怒りがこみ上げ、思わず配信を始めた」と語った。
A氏は2017年に公開された映画『リアル』の撮影当時、妹であるソルリさんが「ヌードシーンは代役がいる」と聞かされて安心していたと打ち明けた。しかし、結果的に代役は使われず、ソルリさん本人が撮影に臨んでいたと明かし、その現実に対する苦しみをにじませた。「妹から映画について多くを聞かされることはなかったけれど、彼女が『お兄ちゃん、映画どうだった?』と尋ねてきたとき、僕はうまく答えることができなかった。妹の“裸体シーン”を見て、良かったなんて言える兄が、一体どれほどいるだろうか」と、言葉を詰まらせる場面もあった。
また、A氏は母親の意向にも触れた。母は今回の件について深追いせず、過去のこととして受け止めようとしているという。それでも彼は、「母にとって、僕の行動は負担になっていると思う。今回は母と意見が食い違っている。申し訳ない気持ちもあるが、これは僕自身が果たすべき役割だと思っている」と語った。
そして、今回のような発信を続ける理由については、「これは僕の感情をぶつけたいからやっているのではなく、遺族として声を上げるべきだと思っているからだ」と説明し、「間違っていることは間違っていると伝えるべきだ。僕は金銭を受け取ってもいないし、何かを得ようとしているわけでもない」と強調した。
配信中に寄せられた「なぜ今になってこの話をするのか」といったコメントには、「訴えても解決するような問題ではない。だからこそ、こうして公にしている」と答えた。
なおA氏は3月21日からSNSを通じて、キム・スヒョンを名指しこそしないものの、彼を匂わせる意味深な投稿を続けてきた。そして28日には現地メディアを通じて、映画『リアル』の撮影現場における疑惑を明確に提示。彼の主張によると、脚本にはキム・スヒョンとのベッドシーンの具体的な描写がなかったにもかかわらず、現場での説得によりソルリさん本人が演じることになったという。また、撮影当日には「代役が体調不良で来られなかった」と説明されたにもかかわらず、実際には現場に代役がいたとする証言もあり、A氏はキム・スヒョンおよび監督のイ・サラン(別名イ・ロベ)に対し、説明責任を果たすよう強く求めている。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇っている。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
◇ソルリさん プロフィール
1994年3月29日生まれ。本名チェ・ジンリ。2005年に韓国SBSの時代劇『薯童謡』で子役として芸能界にデビュー。2009年にはガールズグループ「f(x)」のメンバーとして、歌手デビューした。2015年にグループを脱退し、その後は女優やタレントとして活動。2019年10月14日、突然この世を去った。享年25歳。
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