半日で2億円を稼ぎ、イ・ソンギュンさん事件で猛批判…韓国暴露系ユーチューバーを信じる危うさ――キム・スヒョン騒動で注目

2025年03月25日 話題

目下、韓国芸能界を騒がせている話題と言えば、人気俳優キム・スヒョンの騒動だろう。

【写真】未成年?キム・スヒョン、生前のキム・セロンさんにキス

『ドリームハイ』『太陽を抱く月』『星から来たあなた』『サイコだけど大丈夫』など、有名ヒット作に多数出演し、名実ともにトップ俳優となった彼に、突如として致命的なスキャンダル疑惑が浮上したのだ。

発端は、暴露系YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」が公開した一本の動画だった。

“キム・スヒョン騒動”とは

動画では、今年2月に急逝した若手女優キム・セロンさん(享年24)とキム・スヒョンが過去に交際していたと主張。しかもその関係が、彼女が未成年だった頃から6年間続いていたという内容で、世間に大きな衝撃を与えた。

さらに、2022年にキム・セロンさんが飲酒運転事故を起こし、活動を休止していた際に、キム・スヒョンが事故処理のため7億ウォン(約7000万円)を貸し、その返済を求めていたとも暴露。加えて、2人が親密に写るツーショット写真や、キム・スヒョンがキム・セロンさんに宛てたとされる手紙の一部も公開された。

キム・スヒョン
(写真提供=OSEN)キム・スヒョン

カロセロ研究所はこの動画について、キム・セロンさんの遺族から提供を受けた情報だと説明したが、キム・スヒョン側は即座に否定。所属事務所のゴールドメダリストは「明白な虚偽事実」と反論し、法的措置に踏み切る構えを見せている。

その後も両者は対立を続けており、「カロセロ研究所が証拠を提示→キム・スヒョン側が否定→カロセロ研究所が追加の証拠を提示」という流れで攻防を繰り広げ、長期戦の様相を呈している。

キム・スヒョン騒動の余波

こうしたなか、キム・スヒョン側は「キム・セロンさんとは、成年後に1年間だけ交際していた」と認めたが、彼女が生前SNSに“密着ツーショット”を投稿した際には交際を否定していたこともあり、説明との齟齬が指摘されている。

キム・セロンさん
(写真提供=OSEN)キム・セロンさん

また、キム・セロンさんが亡くなった2月16日は、奇しくもキム・スヒョンの誕生日でもある。直接的な因果関係は明らかにされていないものの、タイミングの一致が憶測を呼んでいるのも事実だ。

この騒動による影響も甚大で、キム・スヒョンがモデルを務めていた広告は続々と削除され、バラエティ番組『Good Day』の出演シーンは再編集に追い込まれた。さらに、4月にDisney+で配信予定だった主演ドラマ『ノックオフ』も、公開延期が発表された。

これまで目立ったスキャンダルもなく、清廉なイメージを維持してきたキム・スヒョンにとって、未成年交際疑惑は致命的。イメージ崩壊によるダメージは計り知れない。

カロセロ研究所とは?

しかし、あくまで現時点ではこれらは疑惑に過ぎず、カロセロ研究所が提示する“証拠”も、真偽の判断には慎重を要する。例えば、写真は交際の決定的な証拠とは言いがたく、手紙に関しても筆跡鑑定などの裏付けがない。また、「遺族の証言」とされている情報についても、発信者が匿名であるため、信頼性には疑問が残る。

このように、無視できないほどの存在感を見せているカロセロ研究所だが、一体何者なのだろうか。

チャンネルは元MBC記者のキム・セウィらによって2018年に設立され、当初は政治問題を中心に取り扱っていたが、徐々に芸能界のスキャンダルをテーマにした動画が増加。センセーショナルな暴露スタイルで再生数を稼ぎ、韓国内でトップクラスの暴露系チャンネルへと成長したのだ。

『中央日報』のコラムによると、2022年に行った11時間6分(666分)の生配信では、視聴者からの“投げ銭”によって約20億ウォン(約2億円)を稼いだという。

このような熱狂的な“信者”がいる一方で、複数の有名人に関する名誉毀損やデマの流布などで訴訟を起こされてもいるのも事実なのだ。情報の真偽が曖昧なままセンセーショナルに発信したことで、損害賠償の対象となったケースも少なくない。いずれも“事実に基づくジャーナリズム”と主張しながらも、その表現や手法が問題視されることが多い。

大物俳優の悲しき事件でも存在感

なかでも世間に大きな衝撃を与えたのが、『パラサイト 半地下の家族』などで知られる俳優イ・ソンギュンさん(享年48)の件だ。

イ・ソンギュンさん
(写真提供=OSEN)イ・ソンギュンさん

カロセロ研究所は、違法薬物使用疑惑の渦中に身を置いていたイ・ソンギュンさんが遊興店に通っていた主張するとともに、店の従業員が同徳(トンドク)女子大の学生だったと言及し、非難を浴びた。また、2023年12月26日には、イ・ソンギュンさんと店の関係者の通話音声を公開。その翌日、イ・ソンギュンさんはソウル市内の公園に停まっていた車中で発見された。

にもかかわらず、カロセロ研究所は「麻薬犯罪者」「対価を払った」などとのような発言を続け、多方面から猛批判を浴びる結果となった。

ゴールドメダリストは3月20日にカロセロ研究所を告発したことから、今後は法廷での争いとなる見通しだ。もしも未成年交際が事実であれば、再起不可能なキズとなるだろう。しかし、デマだったならば、ネット暴露の“被害者”として新たな問題提起となる。いずれにしても、イ・ソンギュンさんのような悲しい結末だけは避けなければならない。

暴露系ユーチューバーの行きつく先は、どこなのだろうか。少なくとも天国ではないことは間違いなさそうだ。

(文=スポーツソウル日本版編集部X)

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