歌手のフィソンさん(43、本名チェ・フィソン)が自宅で死亡した状態で発見された。
3月10日、現地警察などによると、フィソンさんは同日の18時29分頃、ソウル・広津(クァンジン)区の自宅マンションで、心肺停止した状態で見つかった。消防当局は、家族からの通報を受けて現場に駆けつけた。
その後、所属事務所のTAJOYエンターテインメントは、「突然の悲報に、ご遺族や関係者一同は深い悲しみに包まれている」とし、「事実確認が取れていない噂の拡散は控えてほしい」とコメント。現時点では外部からの侵入の痕跡や他殺の可能性は確認されていないという。
警察と消防当局は発見当時の状況から、死亡からかなりの時間が経過していたと見て、詳しい死因を調査している。
フィソンさんは3月15日に大邱でKCMとツーマンコンサート「The Story」を開催する予定だった。しかし突然の悲報により、ファンたちは大きな衝撃を受けている。
また6日には自身のSNSに「ダイエット終了。3月15日に会いましょう」と投稿していた。これが最後のメッセージとなったことで、さらに悲しみを呼んでいる。
フィソンさんは2002年に1stアルバム『Like A Movie』でデビューし、感情豊かな歌唱力で一躍トップ歌手となった。R&Bがベースの歌唱力と感性豊かなバラードで高い評価を受け、韓国を代表する男性ソロ歌手の一人として活躍。2017年には自身のレーベル「リアルスローカンパニー」を設立し、独自の音楽活動を展開していた。
しかし、その後、プロポフォールの常習投与の疑いが浮上。彼は向精神性麻酔薬であるプロポフォールを違法に投与した罪で起訴され、2021年の控訴審で懲役1年、執行猶予2年の判決を受けた。2019年9月から11月にかけて12回にわたり、合計3910mlのプロポフォールを650万ウォン(約65万円)で購入し、そのうち3690mlを投与したとされている。
さらに2020年3月と4月には、ソウル市内の松坡区(ソンパグ)と広津区(クァンジング)でも麻酔薬を使用し、意識を失った状態で発見され、大きな波紋を呼んだ。同時期のニュース番組では、フィソンさんと男性の薬物取引の瞬間を収めた監視カメラ映像が公開され、物議を醸したこともある。以降、活動は制限され、公の場への登場も減少していた。
突然の死の知らせに、多くのファンや関係者が衝撃を受けており、SNSでは彼の楽曲を振り返る投稿や哀悼のメッセージが相次いでいる。
【相談窓口】
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TEL:0570-783-556=ナビダイヤル 午前10時から午後10時まで
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