ILLIT(アイリット)が新たな魅力を見せている。
【画像】「NewJeansのパクリ」とされたILLIT、どこまで似てる?
これまでの弾けるような明るいボーカルとは一線を画し、清らかでピュアな歌声の中に、どこか胸を打つ切なさや高揚感が感じられる。そんな彼女たちの初の日本オリジナル楽曲『Almond Chocolate』が、話題を集めている。
映画『顔だけじゃ好きになりません』の主題歌に選ばれた同曲は、口コミを通じて広がり、世界中のファンを魅了している。特に日本のK-POPリスナーからは「明るく軽快なメロディの中に切なさがあり、レトロなJ-POPの懐かしさが感じられる」との声も多く寄せられている。
今回の楽曲で特に注目を集めているのが、日本の人気バンド「SEKAI NO OWARI」のリーダー・Nakajinとのコラボレーションだ。日本の音楽シーンに詳しい人なら知らないはずがない人気グループのリーダーと、新進気鋭のK-POPガールズグループがタッグを組んだことで、大きな相乗効果を生み出した。
ILLITは『Almond Chocolate』でJ-POPスタイルの楽曲を見事に再現。その努力は、レコーディングのビハインド映像からも伝わってくる。メンバーたちは、初の日本オリジナル曲ということで、日本語の発音に細心の注意を払いながら、ボーカルトーンや繊細な感情表現にもこだわった。特に、メンバーのウォニが持ち前の澄んだ歌声と圧倒的な声量で披露した「3段高音」が、多くの注目を集めている。
ILLITに対する日本での熱い関心は、『Almond Chocolate』のチャート成績にも表れている。AWAのリアルタイム急上昇楽曲、Spotify Japanのデイリー急上昇チャートで1位を獲得したほか、オリコンの「デイリーデジタルシングルランキング」では12位(2月14日付)にランクイン。デビューから1年未満のK-POPガールズグループの日本オリジナル曲が、これほど高い成績を収めたのは異例の快挙だ。
ILLITは昨年3月、“HYBEの末娘”としてパン・シヒョクの強力なバックアップを受けながらデビュー曲『Magnetic』を発表。K-POPガールズグループのデビューアルバムとして最高の初動売上を記録し、K-POPアーティストのデビュー曲として初めて、リリースからわずか3週間でアメリカ・ビルボード「HOT100」にランクイン。さらに、韓国の音楽チャートでも上位をキープし、音楽番組で1位を獲得するなど、華々しいデビューを飾った。
また、日本正式デビュー前からMZ世代ならではのユニークな魅力が話題となり、大きな反響を呼んでいた。「第66回日本レコード大賞」では新人賞を受賞しただけでなく、『Magnetic』は今年1月、日本レコード協会から女性グループ楽曲として史上最速の「ダブルプラチナ」(累計再生回数2億回)認定を獲得するという記録も打ち立てた。
スーパールーキーとしてその名を轟かせたILLITは、2月25日にデビュー1周年を迎える。日本の音楽シーンでも確かな存在感を示し、影響力を拡大し続ける彼女たちが、次にどんなムーブメントを巻き起こすのか、多くのファンの期待が高まっている。
◇ILLITとは?
2023年6~9月に放送された『R U Next?』を通じて、YUNAH、MINJU、MOKA、WONHEE、IROHAで結成された、日本人メンバー2人(MOKA、IROHA)を含む多国籍5人組グループ。HYBE傘下レーベルの芸能事務所BELIFT LAB所属。自主的で積極的な意志(I WILL)と特別な何かを意味する代名詞(IT)の組み合わせで作られたグループ名には、「何にでもなれる潜在力を持つグループ」という意味が込められている。2024年3月25日、1stミニアルバム『SUPER REAL ME』をリリースしてデビュー。
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