故バービィー・スー(徐熙媛)さんの遺産を巡り、様々な憶測が飛び交うなか、彼女の母親がメディアの報道に対して強い不快感を示した。
【写真】バービィー・スーさん、生前最後の姿…夫と幸せそうな笑顔
台湾メディア『三立新聞網(SETN)』は3月2日、バービィー・スーさんの母親が「(夫の)ク・ジュンヨプは約束通り遺産を義母に譲渡したのか」との質問を受け、「私たちは深い悲しみに暮れている。無情な推測による質問はやめていただけませんか?」と憤りをあらわにしたと報じた。
ク・ジュンヨプは2月6日、「生前、妻が愛する家族を守るために築いた財産であり、私には一切の権利がないものと考えています。すべて義母にお譲りするつもりです」と声明を発表。また、「子どもたちの権利を悪意のある第三者が侵害できないよう、弁護士を通じて彼らが成人するまで法的に保護する措置を講じる」とも語っていた。
バービィー・スーさんは台湾版『花より男子』(『流星花園』)のヒロインとして韓国でも人気を博した。かつては中国の実業家ワン・シャオフェイ(汪小菲)と結婚し、2人の子どもを授かったが、2021年に離婚。その後、2022年にク・ジュンヨプと約30年ぶりに再会し、再婚した。しかし、彼女は2月2日、日本旅行中にインフルエンザによる肺炎を発症し、48歳という若さでこの世を去った。
彼女の遺産は総額1200億ウォン(約123億円)ともされており、現在はその行方に注目が集まっている。遺産の管理については、彼女の2人の子どもが未成年のため、元夫が法定代理人として、子どもが18歳になるまで財産を管理することが決まっている。
なお、台湾の法律専門家によると、ク・ジュンヨプが義母に遺産を直接譲渡することは法的に不可能であるという。「ク・ジュンヨプが正式に相続を放棄した場合、その権利はすべて2人の子どもに移る。その結果、義母は一銭も受け取ることができず、元夫が親権を盾に子どもたちの財産管理を担うことになり、事実上、彼が遺産を掌握する可能性がある」と指摘している。
ク・ジュンヨプの「義母に譲渡する」という意思と、現地の法律の整合性が取れていないため、今後も遺産を巡る議論は続く可能性が高い。バービィー・スーさんの家族、元夫、現夫が、どのような形で遺産問題を整理していくのか、その行方が注目されている。
(記事提供=OSEN)
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