携帯電話などで通行人に武功を加えた容疑が持たれているラッパーのSan Eが、立件から5カ月後に送検された。
1月22日、ソウル麻浦(マポ)警察署はSan Eを特殊傷害の疑いで10日に在宅起訴したと発表。San Eは昨年7月28日20時30分頃、麻浦区に位置する公園の出入り口で、通行人A氏に「自転車をまっすぐ引っ張って行け」と話し、携帯電話を利用して暴行を加えた容疑が持たれている。これにより、A氏は目付近が裂け、歯の一部を損傷したことが分かった。
当時、通報を受けて出動した警察は基本的な調査を終えたあと、San Eと被害者を送り返していた。その後、San Eを呼び出して調査したのち、暴行の疑いがあると見て同年8月に立件、正式な捜査を進めた。当初、San Eは特殊暴行の疑いで立件されたが、A氏の傷害が確認されたことにより特殊傷害容疑に変更となっている。
また警察は、事件現場にいたSan Eの父親とA氏も暴行容疑で立件したが、彼らは互いに処罰を望まなかったことから、反意思不罰の規定により捜査終結となった。
騒動から3週間後、San Eは弁護士を通じて声明を発表。「やむを得ず、先に声明文で被害者の方への謝罪の意を伝えることになったが、被害者の方に直接お会いして許しを求めたい」とし、「私の行動で失望された多くの方々に申し訳ありませんと伝える。私の過ちを叱ってください」と謝罪した。
なおSan Eは過去、幾度となく騒動を起こしてきたトラブルメーカーとして知られる。2018年に梨水(イス)駅で起きた暴行事件の映像をSNSに投稿し、2次加害だとして物議を醸した。また、その後、『FEMINIST』という楽曲をリリースし、コンサートで「ここに来た『Womad』『Megalia』(いずれも韓国のフェミニズム系ウェブサイト)の君たちに一言言いたいのは、I Do not give a fuxx、『Womad』No、フェミニスト No、お前らは精神病」と言い放ったことで再び物議を醸した。
『FEMINIST』による波紋が大きくなると、予定されていた自身のコンサートを中止に。だが別のイベントに出演した際、舞台上から観客に暴言を吐いたことで、中断されるというトラブルも起こしている。
その後、約3年にわたって活動をストップするも、ユーチューブやHIPHOPサバイバル番組『SHOW ME THE MONEY 10』(21)に出演し、活動を再開した。
彼のトラブルはこれだけではない。自身が代表を務めるレーベル・FameUsエンターテインメント所属アーティストBE'Oの未精算金を巡って、BE'Oの現所属事務所BPMエンターテインメントと法廷争いを繰り広げたりもした。
BPMは、San E側がBE'Oに金銭を支払わなかったと主張し、San EはBPMの音源収益ロイヤリティ支給を問題視。双方はSNSで泥沼の暴露合戦を続け、議論を呼んだこともある。
(記事提供=OSEN)
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