俳優チョン・ウソンが、モデルのムン・ガビが出産した息子の“実の父親”であると認めたなか、「生物学的父親」としての役割だけを果たすという責任に批判が出ている。
特に、チョン・ウソンが国連難民機関(UNCHR)の親善大使を務めた過去が再注目されており、批判の声がさらに強まっている。
ムン・ガビは最近、今年3月に男の子を出産したことを明らかにしたが、息子の父親に対する説明はなかった。
そんななか、11月24日に複数の韓国メディアが報じたところによると、ムン・ガビの息子の父親がチョン・ウソンであることがわかった。ムン・ガビは結婚することを要求したものの、チョン・ウソンは養育費のみ支払う態度を取ったという。
今回の件について、チョン・ウソンの所属事務所アーティストカンパニーは25日、「ムン・ガビがSNSで公開した子どもはチョン・ウソンの実子である。子どもの育て方については最善の方向で話し合っている。父親として最後まで責任を持つつもりだ」と明らかにした。
チョン・ウソンは1973年4月22日生まれの51歳、ムン・ガビは1989年11月22日生まれの35歳で、2人は16歳差離れている。
チョン・ウソンとムン・ガビは去る2022年、とある集まりで出会ったのをきっかけに親しくなったという。そして昨年6月、ムン・ガビがチョン・ウソンとの間の子どもを妊娠し、3月に出産したことがわかった。ただ、2人は正式な交際をしていないという。
もっとも、2人のスキャンダルは早々に整理される模様だ。チョン・ウソンが実の父親であることをすぐに認め、道義的な責任を負うことも明らかにしたため、比較的スムーズに解決されたからだ。チョン・ウソンとしては、ムン・ガビとの間で合意した内容のみを遂行すれば良い。
それでも、韓国国内では現在、ムン・ガビを「未婚の母」にさせたチョン・ウソンを指摘する一部の世論が形成されている。
何より、チョン・ウソンが2014年から今年7月までの約10年間、国連難民機構のアジア太平洋地域親善大使として活動した経歴と矛盾すると指摘している。難民に対しては愛を強調しながら、自分の実の子どもを無視する態度に反感が生じているのだ。
チョン・ウソンは1994年に俳優デビュー以降、韓国芸能界屈指の「美談製造機」と呼ばれてきた。自ら監督として映画も制作するなどしながら、すべての人に低姿勢で接する謙虚さが彼の評判を高めた。しかし、今回の事件をきっかけにイメージに対するダメージは避けられないものと見られる。
チョン・ウソンは来る29日、ソウル永登浦区(ヨンドゥンポグ)汝矣島(ヨイド)のKBSホールで行われる「第45回青龍映画賞授賞式」に主演男優賞候補として参加する予定だ。果たして同日、公の場でチョン・ウソンがどのような発言をするかに注目が集まっている。
なお、チョン・ウソンは現在、映画『インサイダーズ/内部者たち』『麻薬王』『KCIA 南山の部長たち』などを手掛けたウ・ミンホ監督の新作ドラマ『メイド・イン・コリア』(原題)の撮影に臨んでいる最中だ。
『メイド・イン・コリア』は1970年代の韓国近現代史で発生した大事件を壮大なスケールで描くシリーズ物で、チョン・ウソンは検事チャン・ゴンヨン役を演じる。そのほか、俳優ヒョンビン、女優チョン・ヨビンらも出演予定だ。
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