飲酒運転、当て逃げ、身代わりの韓国歌手が一審判決を不服として控訴…国会は“抜け道”塞ぐ法改正

2024年11月14日 話題

飲酒状態で交通事故を起こしたあと、逃走した疑いで裁判にかけられた歌手のキム・ホジュンが、一審判決を不服として控訴状を提出した。

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一方で国会は「キム・ホジュン防止法」を通過させ、飲酒運転の抜け道を塞いだ。

11月13日の公判で、懲役2年6カ月の判決を宣告されたキム・ホジュン。当時、裁判所は「キム・ホジュンは客観的証拠であるCCTV(監視カメラ)の映像によって、飲酒の影響でよろめいているのが判明したにも関わらず、納得し難い言い訳で否認するなど、犯行後の態度も不良だ」と指摘した。

また、「モーテル入室前にビールを購入するなど、キム・ホジュンの全般的な態度が、成人として自らの過ちに対して一抹の罪悪感を持ったのか疑問」と理由を述べた。

キム・ホジュン
(写真提供=OSEN)キム・ホジュン

ただ、キム・ホジュンや、飲酒運転を隠蔽しようとした事務所代表、代理で虚偽の自首をしたマネージャーら被告たちが、遅ればせながら犯行と責任を認めている点、キム・ホジュンが被害者に6000万ウォン(約660万円)を支払って合意した点などを参酌したとも伝えた。

だが、キム・ホジュンは一審判決を不服とし、弁護人は同日にソウル中央地裁・刑事26単独のチェ・ミンヘ判事に控訴状を提出している。

現行法の問題点とは?

その一方で国会は14日の本会議で、飲酒運転後に追加で酒を飲み、警察の飲酒測定を妨害する、いわゆる「酒乗り手法」が処罰可能となる道路交通法改正案を議決した。今回の改正案はキム・ホジュンの事故がきっかけとなり、本格的に推進されてきた。

先立ってキム・ホジュンは5月9日、ソウル江南(カンナム)区の道路を飲酒状態で走行していた際、反対車線のタクシーと衝突して逃走した。事故後、キム・ホジュンのマネージャーが代わりに自首したが、キム・ホジュンは17時間後に警察に出頭し、自身が運転したと認めた。事故から10日後に飲酒を認めている。

キム・ホジュン
(写真提供=OSEN)キム・ホジュン

問題はそれだけではない。キム・ホジュンは事故後の逃走時、缶ビールを購入して追加でアルコールを摂取することで、運転時に酔っていたことが判明しないよう誤魔化していたという。実際、検察は当初、キム・ホジュンの血中アルコール濃度が特定しづらいと判断し、飲酒運転容疑は除いて起訴していた。

現行法上では、逃走した飲酒運転者が追加で飲酒した場合、運転当時の血中アルコール濃度の数値を立証しづらく、運転時には酒を全く飲んでいなかったと主張できる余地があるため、処罰しづらいという大きな弱点があった。

そのため法改正の必要性が提起され、別名「キム・ホジュン法」が推進されなければならないという声が高まっていた。

本会議で可決された今回の改正案は、上記のような手口による飲酒測定妨害行為を禁止する規定を新設し、飲酒測定妨害者を飲酒測定拒否者と同じレベルで処罰可能とした。改正案は公布後、6カ月後から施行される。

(記事提供=OSEN)

◇キム・ホジュン プロフィール

1991年10月2日生まれ。韓国・蔚山出身。身長173cm。2013年3月にデジタルシングル『私の人よ』(原題)でデビュー。2020年のオーディション番組『明日はミスター・トロット』に出演して4位(優勝者はイム・ヨンウン)となり、人気を獲得。その後、『リクエスト曲を歌います、愛のコールセンター』などでも抜群の歌唱力を証明した。2024年5月9日深夜、ソウル市内で対向車線のタクシーに衝突して逃走するひき逃げ事故を起こし、同月24日に拘束された。

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