『イカゲーム』シーズン2のファン・ドンヒョク監督が、チェ・スンヒョン(元BIGBANG・T.O.P)のキャスティングにまつわる雑音、それに対するに考えを明らかにした。
【画像】T.O.PがBIGBANGを離れたワケ「極端な選択を…」
去る8月1日、ソウル鍾路(チョンノ)区に位置するフォーシーズンズホテルでは、Netflixオリジナルシリーズ『イカゲーム』シーズン2の記者懇談会が行われた。
この場にはファン・ドンヒョク監督、製作会社ファーストマンスタジオのキム・ジヨン代表が参加した。
Netflix史上最高のヒット作となった『イカゲーム』が、3年の時を経て新シリーズで戻ってくる。シーズン2は復讐を誓い、再びゲームに身を投じるギフン(演者イ・ジョンジェ)と、彼を迎えるフロントマン(演者イ・ビョンホン)の熾烈な対決、そして再び始まる真のゲームが描かれる。
キャストはシーズン1のイ・ジョンジェ、イ・ビョンホン、ウィ・ハジュン、コン・ユに加え、イム・シワン、カン・ハヌル、パク・ギュヨン、イ・ジヌク、パク・ソンフン、ヤン・ドングン、カン・エシム、イ・ダウィッ、チェ・スンヒョン、ノ・ジェウォン、チョ・ユリ、ウォン・ジアンなど新キャラが多数合流。昨年7月から今年6月まで約1年間の撮影を終え、12月に配信開始となる。
さまざまビッグネームの参戦が注目を集めたが、特に元BIGBANGのT.O.Pことチェ・スンヒョンのキャスティングは物議を醸した。彼は2016年に大麻吸入容疑で懲役10カ月、執行猶予2年を宣告され、役者業から退いた。
芸能界引退とも取れる発言もあったが、『イカゲーム』シーズン2という大船に乗ったことで「世界的人気作には人脈でキャスティングされたのではないか?」「イ・ジョンジェとイ・ビョンホンの親交を使ったのか?」などの疑惑が囁かれた。当時、イ・ジョンジェは「絶対的に事実無根」と積極的に釈明していた。
そんなキャスティングについて、ファン・ドンヒョク監督が初めて口を開いた。「実は私はチェ・スンヒョンが問題になるとは思わなかった。キャスティングする時もそうだった。個人的には私の判断が正しいかどうか分からないが、すでにその事件は昔に起こったことで、(事件に対する)宣告も下され、執行猶予期間も終わった。この間にも社会的に物議を醸したかもした芸能人がいたし、大麻関連で復帰した方々もいる。多くの方々がそのような前歴があった」として、「その程度の時間が過ぎたので、“こんなこと(役者業)を始めても良いのではないか?”と思ってキャスティングした。ところが、私の思ったよりはるかに多くの方々が憂慮を示したので、私の考えが少し間違っていたかもしれない、少し短かったなとも思った」と明らかにした。
続いて、「それだけ検証もたくさんした。本人の強い意志も見たし、オーディションもしなければならないと思って、“オーディションを見よう、テープで送れ”とも話した」とし、「本人から熱心な演技映像も送られ、本読みをしながら不安な部分があった時には再び検証をするなど、多くの努力と才能を見せた。そして個人的には、“俳優チェ・スンヒョン”にすごく注目していた」として、一過性のものではなかったと告白した。
また、チェ・スンヒョンが“引退した元アイドル”を演じるという報道に対しては、「“どんなキャラクターだ”と噂になったが、チェ・スンヒョンが役割を果たすまで多くの勇気が必要だった。それで、“この俳優が最も適している”と判断を下した。私自身が多くの過程を彼と過ごしてきたので、騒動を覆すためには“この作品で何故この俳優が必要なのか、結果物として見せるしかない”という結論に至った。それで撤回せずに進めた。とても気になり、なぜ私がチェ・スンヒョンに固執したのか理解できないかもしれない。しかし、私だけの過程があったことを明らかにする」と打ち明けた。
最後に、「作品としては決して簡単な決定ではなかった。もちろん、チェ・スンヒョンも出演して演じることが簡単な決定ではなかったことを理解するだろう」として、「作品を見てもう一度判断してほしい」と付け加えた。
『イカゲーム』シーズン2は12月26日よりNetflixで配信開始。
(記事提供=OSEN)
◇T.O.P プロフィール
1987年11月4日生まれ、本名チェ・スンヒョン。2006年にBIGBANGのメンバーとしてデビューした。最年長メンバーであり、グループ内ではリードラッパーを務めた。2017年に義務警察として兵役をスタートさせたが、服務中に過去の大麻使用事実が明らかになり、社会服務要員に転換。2019年7月の除隊当時は秘密裏にファンミーティングを開催し、その場に駆け付けたファン一人ひとりと握手を交わすなど、ファンに対する並みならぬ愛情を見せた。2022年2月、YGエンターテインメントとの専属契約を解除した。
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