ボーイズグループTOMORROW X TOGETHER(以下、TXT)が、より強固な成長ストーリーとともに“必殺技”を携えて帰ってきた。
新曲を「最もロマンチックな愛の告白」と紹介したTXTが、所属事務所BIGHIT MUSICの親会社HYBEの内紛で騒々しい状況下でも“突破口”を開くかに注目が集まる。
TXTは11月4日、7thミニアルバム『The Star Chapter:SANCTUARY』をリリースしてカムバックした。
今年でデビュー5周年を迎え、ワールドツアーや4月リリースの6thミニアルバム『Minisode 3:TOMORROW』での活動、9月リリースのヨンジュンのソロミックステープ『GGUM』など、唯一無二のビジュアルとトレンドに溢れたコンテンツで「トゥブシム(TXT+自負心)」を満たしてきた彼らが、今度は新たなタイトル曲『Over The Moon』で2024年の“頂点”を目指す。
『Over The Moon』は、『0X1=LOVESONG(I Know I Love You) 』と『LO$ER=LO♡ER』を繋ぐTXTの“もう一つのラブソング”で、「あなたとともにする未来への期待感とときめき」を歌った。清涼さ、おぼろげさ、ロック的なエネルギーなどTXTならではの強みが集約され、ヴィンテージ感のあるサウンドと独特なR&Bのグルーヴの融合が聴く面白さを加える。
リリース前日の3日、記者懇談会で報道陣の取材に応じたTXTのメンバーたちは、新曲について「清涼、夢幻、迫力、余裕、魅力など多くのものが入った歌だ」と紹介し、「“TXTが上手くできること”を集めた集約体のような曲」と自信を示した。
TXTは今月1日から3日にかけて、ソウル松坡区(ソンパグ)のKSPO DOMEで3回目のワールドツアー「ACT : PROMISE」のアンコール公演を開催した。今年5月にワールドツアーの幕を開けた当時と同じKSPO DOMEで、感動の瞬間を再現したのだ。“アンコールのアンコールのアンコール”まで約3時間30分、熱狂的な公演を繰り広げたTXTは、3日間で計3万3000人のMOA(TXTのファンネーム)と同じ時間を共有した。
3回目のワールドツアー「ACT : PROMISE」で、TXTはアメリカ8都市、日本4都市、マカオ、シンガポール、ジャカルタ、台北まで、全世界17都市で計28回の公演を行った。
今ツアーを通じて、TXTは韓国アーティストとしてデビュー後最短期間で日本4大ドームツアーという記録も打ち立てた。また、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンの2公演をK-POPアーティストとして初めて完売させる人気ぶりも証明した。
親会社HYBEは最近、韓国国内のアイドルグループメンバーを対象に、外見に対する露骨な“品評”を含めた業界レビュー資料が公開され、大きく物議を醸している。K-POP界全体に衝撃をもたらした“HYBE内紛騒動”のなかで、カムバックに対する負担もあるはずだ。
ただ、リーダーのスビンは「5月を皮切りにツアーを半年以上回っており、新しいアルバムの準備をしながら忙しく過ごしてきた。周辺の環境と関係なく、コンサートに集中してきた。自分たちが準備したこと、上手くできることを後悔なくお見せしたい」と淡々と語った。
また、アンコールコンサートの最終公演で、ヨンジュンは「意図せずに停滞する状況が生じることもあるが、自分たちはこれまでそうだったように勝ち抜くし、ピンチをチャンスに変えていく。自分たちが愛する人だけを見て、これからも進んでいきたい」と決意に満ちた姿を見せた。
最近ではBLACKPINK・ロゼがブルーノ・マーズとコラボしたシングル『APT.』、BIGBANG・G-DRAGONの7年ぶり新ソロ曲『POWER』など、そうそうたるアーティストのカムバックが相次いでいるなか、“最も自信のある武器”で帰ってきたTXTが音源チャートに変動をもたらすかも注目される。
TXTならではの強みについて、テヒョンは「“ストーリーテリング”だと思う。デビューから続いてきた自分たちだけの成長ストーリーが、自分たちだけのまた別の力だ」と自信を持って伝えた。
デビュー5周年を迎えたTOMORROW X TOGETHERは、“BTSの弟分”から今やK-POPを代表する立派なボーイズグループへと成長した。
今後の目標について、メンバーたちは「“長く見ていたいグループ”、“長く音楽を聴いていたいグループ”になりたい」と口を揃えていた。
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