G-DRAGON(クォン・ジヨン)が7年ぶりのソロカムバックを控えている。
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慣れ親しんだYGエンターテインメントを離れ、新天地のギャラクシー・コーポレーションで迎える初めての“独り立ち”だ。これから世界に披露する新曲が音楽業界にどのような“ビッグバン”をもたらすか、すでに大きな期待を集めている。
G-DRAGONは来る10月30日、韓国で放送されるtvNのバラエティ番組『ユ・クイズ ON THE BLOCK』にゲスト出演し、新たなソロ曲を初披露する予定だ。
同番組では、過去にMBCバラエティ番組『無限挑戦』(原題)で共演したタレントのユ・ジェソクとの再会も注目が集まっている。制作陣も予告映像でG-DRAGONのトークの様子を一部公開するなどし、視聴者の期待感を高めている。
G-DRAGON、SOL(テヤン)、D-LITE(テソン)による“BIGBANG完全体”も復活する。彼らは来る11月1日、D-LITEの個人YouTubeチャンネル「チプテソン」に3人で出演するものと見られている。
ウェブやテレビを問わず、BIGBANGが完全体でバラエティコンテンツに出演するのは2016年以来8年ぶりだ。この間、グループからはV.I(スンリ)とT.O.P(チェ・スンヒョン)の2人が脱退し、現在まで各自がソロ活動を続けてきたが、今年9月に行われたSOLの単独コンサートではG-DRAGONとD-LITEがサプライズ出演し、厚い友情を示していた。
そして、「MAMA」だ。G-DRAGONは来る11月23日、日本の京セラドーム大阪で行われる「2024 MAMA AWARDS」2日目に出演し、大勢のK-POPファンの前で鮮烈なステージを披露する。G-DRAGONの「MAMA AWARDS」出演は2015年以来、実に9年ぶりとなる。
そんなG-DRAGONは現在、公式SNSで公開しているティーザー画像を通じて、アルバムのコンセプトやカムバックにまつわるファンの“考察”を生み出している。公式SNSで公開中の画像には、エラーで砂嵐が発生したかのようなモニター画面に、「Error」と英語で書かれた文字が鮮明に浮かび上がっている。
「Error」の裏には微かに「Loading」「50%」「Please wait…」などの記載もあることから、G-DRAGONがカムバック間近だという期待も高まっている。
そもそも、「Error」という表現も意味深だ。誰を対象とした表現なのかは現時点で不明だが、明確な問題意識を示していることは明らかだ。
また、今回の新作が音楽業界に投げかける意味も関心を集めている。実際、G-DRAGONは2017年にリリースしたソロアルバム『KWON JI YONG』を、通常のフィジカルアルバムではなくUSBで発売したことで、「物理的アルバム」に対する熱い論争を触発した経緯がある。
“どのような”音楽的成就を成し遂げるかも関心だ。
『KWON JI YONG』のタイトル曲『Untitled』ではピアノの旋律に寄り添ったバラードを披露したG-DRAGON。当時は持ち味の鋭い歌声を聴けるという点で新鮮さが好評を得たが、2009年リリースの初ソロアルバム『HEARTBREAKER』のような強烈さへの渇望もある。当時、G-DRAGONが披露したリズミカルなビートとオートチューンを混ぜた歌声は熱狂的なトレンドにもなった。
このように、ソロ曲をリリースするごとにその年の流行をリードしてきた“王”の帰還を、V.I.P(BIGBANGのファンネーム)も切望している。
大衆音楽評論家のカン・テギュ氏は、「G-DRAGONが持つ音楽的実験性と多様性は、韓国の大衆音楽がグローバル的な地位を向上させることに一助した」とし、「トレンドセッターとして、“見る音楽”と“聴く音楽”の両方を充分に満たした。7年間準備しただけに、彼を最もしっかり表現できる自己アイデンティティの上で、相当な大衆的共感を得られる変化を図るだろう」と予想した。
また、G-DRAGONが国立大学KAIST(韓国科学技術院)機械工学科教授に任命されるなど、アーティストとして異例の行動を見せている点も注目すべきだという声もある。
大衆音楽評論家のチャ・ウジン氏は、「少なくない海外アーティストが、アルバムリリースのほかに講壇に立ったり、投資家として歩みを広げたりするのが最近の傾向だ」とし、「G-DRAGONが歩む道が、今後のK-POPアーティストに少なくない影響を及ぼすことになるだろう」と見通した。
◇G-DRAGON プロフィール
1988年8月18日生まれ。本名クォン・ジヨン。2006年にBIGBANGのメンバーとしてデビュー。BIGBANGのリーダーで、グループ内ではラッパーを担当している。作詞・作曲、そしてプロデュースのスキルにも定評があり、数多くの楽曲をヒットさせた。2019年10月に除隊。2022年4月に『Still Life』を発表して約4年ぶりにカムバック。2023年6月にYGエンターテインメントとの契約が終了し、同年12月にギャラクシー・コーポレーションと専属契約を締結した。
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