韓国の“漫画村”根絶へ…大手ウェブトゥーン企業が計10億ウォンの損害賠償請求訴訟を提起

2024年10月23日 話題

「漫画村」なるサイトを覚えているだろうか。

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漫画などを無断で大量に転載し、広告収入を得ていた違法サイトだ。だが結局、大手出版社3社に訴えられ、元運営者は今年4月に17億円超の支払いが命じられた。

この漫画村のような違法サイトが韓国でも運営されているというのだ。

韓国の縦読み電子コミックサービス「NAVER WEBTOON(NAVER WEBTOON)」が、違法転載サイト運営者に計10億ウォン(約1億円)規模の損害賠償請求訴訟を提起した。

NAVER WEBTOONが水原(スウォン)地裁に提出した訴状によると、被告1は2020年12月から2023年7月まで多数の違法ウェブトゥーンサイトを開発・運営し、2023年9月に慶北(キョンブク)警察庁によって検挙された。そして2024年5月に判決が最終宣告された。NAVER WEBTOONは損害賠償請求額として、被告1に5億ウォン(約5500万円)を請求している。

NAVER WEBTOON
(画像=NAVER)NAVER WEBTOON

また被告2、3は違法ウェブ小説サイトの運営者で、昨年12月に文化体育観光部の著作権犯罪科学捜査隊によって検挙された。

NAVER WEBTOON関係者は、「文化体育観光部の報道資料によると、被告2と被告3は同一人物と推定される」として、訴状に明記した上で併せて5億ウォンを請求すると話した。

NAVER WEBTOONは被告らの検挙ニュースをもとに身元を特定できると判断し、被告らが氏名不詳の状態で損害賠償請求訴訟を開始。関連機関に文書送付依頼、文書提出命令申請などを行った。さらに、被告人の身元を明らかにし、違法行為をしていたという事実が特定され次第、請求金額も拡大する計画だ。

NAVER WEBTOONは韓国のウェブトゥーン/ウェブ小説プラットフォーム運営者の中で唯一、違法複製の事前・事後後対応を同時進行していることで知られる。目に見えないユーザー識別情報を挿入し、最初の違法流出者を探して遮断する技術「トゥーンレーダー」システムを独自に研究開発した。これを活用し、2017年7月からは韓国国内外の違法コピーの追跡に活用している。

NAVER WEBTOONの独自集計によると、トゥーンレーダーが主要作品の違法流通を遅延させ、保護した著作物の権利を経済的価値に換算すると、年間少なくとも2億ドル(約302億円)に達する。

NAVER WEBTOONは昨年11月、ウェブトゥーン業界で初めてアメリカの裁判所を通じて召喚状発行措置を進めた。これにより、150あまりの違法サイトを完全削除、または一時的に運営を中止させた。今年も1件の召喚状手続きを完了し、3件の召喚状措置が進行中だ。

NAVER WEBTOONのキム・ギュナム副社長は「NAVER WEBTOONは違法コンテンツ流通に対して徹底した不寛容の原則を土台に厳重対応し、クリエイター保護に最善を尽くす」と話す。

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