「韓国ドラマ『イカゲーム』の成功が、アメリカ人の英語字幕のドラマ視聴に対する抵抗感を減らした」
17世紀、日本の政治的暗闘を素材にしたDisney+オリジナル『SHOGUN 将軍』がアメリカ最高権威であるエミー賞で18冠王を占めた背景には、Netflixオリジナルシリーズ『イカゲーム』をはじめとする韓国ドラマの躍進が影響したという日本メディアの分析が出た。
ジェームズ・クラベルの同名歴史小説が原作の『SHOGUN 将軍』は9月15日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開かれた授賞式「プライムタイム・エミー賞」でドラマシリーズ作品賞と監督賞、主演男優賞、主演女優賞など18部門での賞を総なめした。
本作はアメリカディズニー系列のFXチャンネルが製作・放映した「アメリカドラマ」だが、出演陣は大部分が日本人か日系オーストラリア人、日系アメリカ人だ。日本経済新聞は9月16日、「アメリカ人は字幕より吹き替えで外国の映画やドラマを見ることを好むが、韓国ドラマの人気が英語字幕で見ることに慣れさせた」と分析。
読売新聞も映画ジャーナリストの猿渡由紀の見解を引用し、「これまで白人は白人の作品だけを見たがり、字幕が嫌いだという先入観があった」とし、「『イカゲーム』と日本映画『ゴジラ-1.0』などが最近アメリカで人気を得て、有色人種の俳優たちが出演する作品に対する抵抗感も減り、アメリカ人たちが字幕がある作品に慣れた」と伝えた。
主演男優賞を受賞した『SHOGUN 将軍』主演俳優であり製作者の真田広之は、受賞直後の記者会見で「台詞の70%を日本語にして字幕を使ったという点は相当な賭博だった」とし「グローバル市場と日本時代劇ファンが共に楽しめるようにしようとしたことが最も大きな挑戦だった」と振り返った。
なお『SHOGUN 将軍』はDisney+にて独占配信中だ。
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