韓国ドラマが飽和状態。厳しい市場で生き残るための戦略とは?

2018年11月18日 話題 #韓国ドラマ

韓国ドラマがどんどん増えている。

かつて地上波が制した韓国ドラマ市場は、現在tvNとJTBCを筆頭にケーブル局と総合編成チャンネルが主軸となった。

2つのチャンネルは韓国ドラマ界に新しい風を吹かせており、現在は地上波と同じ時間帯で熾烈な視聴率争いを繰り広げている。

多くのケーブルテレビや総合チャンネルが我先にと言わんばかりにドラマ制作に乗り出しており、Netflixはもちろん、pooq、OKSUSU、olleh tvなど韓国独自のストリーミング配信企業も本格的にオリジナルドラマに力を入れているのが現状だ。

(関連記事:Netflixがアジア初の作品紹介イベントで「韓国に注目する理由」を明かす

放送タイトルは増えたが、ドラマ市場の規模そのものは現状維持に留まっている。

多様なチャンネルで視聴者層が分散し、圧倒的な視聴率のヒット作品を生み出すことはさらに難しくなった。

先に挙げたtvNとJTBCの躍進に関しても、これまで地上波に留まっていた40~60代の視聴者が両チャンネルに流れてきたことが大きな要因であり、新規の視聴者が増えたというわけではない。10~20代の多くは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末で多種多様のウェブドラマを視聴しているのが現状だ。

コンテンツが増加することで制作の人手も分散され、それによってクオリティが低下する恐れもある。

いわゆる“似たり寄ったり”な作品が多いなか、旬の俳優を起用し、人気作家が脚本を手がけ、海外ロケーションや大規模な制作費を投入する大作は依然として競争力を持っている。

『ミスターサンシャイン』『ボーイフレンド』『アルハンブラ宮殿の思い出』などのtvNドラマはもちろん、他局でも『バガボンド』(SBS)、『異夢』(MBC)などが放送を控えている。Netflixも来る2019年に『キングダム』を配信予定だ。

莫大な制作費と人気スターの起用なしでもオリジナリティに溢れ、ターゲットのニーズを完璧に把握しているドラマも確かに存在する。

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