謝罪文さえも“ショー”だったのだろうか。
8月1日、韓国メディアは神経精神科医のヤン・ジェウンが院長を務めている病院で死亡した患者の遺族のインタビューを報道した。
報道によると、ヤン・ジェウンの病院で娘を失った母親はヤン・ジェウンの所属事務所を通じた謝罪文について、「それさえもショーだ」と批判し「謝罪文発表後もヤン・ジェウが私たちに連絡したことはない」と主張している。
議論は5月27日に起こった。
ヤン・ジェウンが運営する京畿道・富川市(キョンギド・プチョンシ)の病院で、女性患者が腸閉塞で死亡した。しかし、この過程で病院は患者を狭い独房に隔離し、苦痛を訴えていた患者に安定剤を投与するなどの対処で済ましたという。
遺族は、国家人権委員会に陳情を受け付け、ユーチューブの映像を公開したり、報道機関に情報提供したり、家族の死を知らせるために奮闘した。その結果、事件から2カ月後の7月26日、報道を通じて事件当時のCCTV(防犯カメラ)の映像まで公開されることになった。
ヤン・ジェウンは精神健康医学科の専門医だ。様々な番組にパネラーとして出演し、別名「ショードクター」と呼ばれている。
特に、恋愛リアリティ番組『ハートシグナル』で恋愛心理に対する医学的分析で話題を集めたりもした。実の兄であり、また別の精神健康医学科の医師であるヤン・ジェジンと共に登録者数66万人超えのYouTubeチャンネルも運営中だ。
さらに、ヤン・ジェウンはガールズグループEXID出身の女優ハニ(本名アン・ヒヨン)と公開熱愛中で、遺族たちが事件を知らせるために汗と涙を流しているなかでも、ヤン・ジェウンはテレビに出演し、ハニと結婚発表をするなど、反省した様子はなかった。
この事実が放送されるとヤン・ジェウンはもちろん、婚約者であるハニにも悪質なコメントと批判が殺到。結局、騒動が発覚した2日後の7月29日、ヤン・ジェウンは所属事務所のミスティックストーリーを通じて謝罪文を発表した。
謝罪文でヤン・ジェウンは「入院中に発生した事件と関連して、本人と全医療スタッフは惨憺たる心情を隠すことができず、故人と家族を失って悲しみに陥っている遺族の方々に心より謝罪申し上げる」と頭を下げた。同時に事の深刻さと捜査過程であることを強調し「もう一度、遺族の方々に深い哀悼と慰労の気持ちを伝える」と伝えていたが、その後もデモを続ける遺族たちに謝罪の言葉を伝えていなかったことが明らかになり衝撃を与えている。
これと関連して、本サイト提携メディア『OSEN』は該当病院に連絡を取ったが、「事件に関しては申し上げる言葉がない」という返答された。さらに、遺族側のインタビューについても、所属事務所のミスティックストーリーは、別途の追加立場は出していない状況だ。
ヤン・ジェウンに反省はないのか、今後の展開に注目が集まる。
(記事提供=OSEN)
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