韓国最大の芸能事務所HYBEから告発された傘下レーベルADORのミン・ヒジン代表が2日間の沈黙を破り、電撃的に記者会見場を開いた。
【写真】渦中のNewJeans・ミンジ、イベント参加も笑顔なし
“NewJeansの母親”と呼ばれる彼女は4月25日15時、ソウル江南(カンナム)区の韓国カンファレンスセンターで緊急記者会見を開き、様々な疑惑と関連した立場を明らかにした。
すっぴんで帽子を深くかぶったカジュアルな姿で登場したミン・ヒジン代表は、やや憔悴した印象だった。約1時間30分間続いた記者会見は、期待したものとは異なり、感情的で同じ話が何度も繰り返され、荒々しい言葉まで飛び出した。
そもそもミン・ヒジン代表は、第4世代アイドルの代表するガールズグループNewJeansを作った人物だ。しかし現在、NewJeansを前面に出してHYBEからの独立を試みたという疑惑を受けている。
ミン・ヒジン代表は「私はすでに魔女になった。このレッテルをはがすのが最初の宿題」とし、「本質とは異なる私の個人的なカカオトークまで査察して、私を殺そうと、こんなにひどくするとは思わなかった。私の立場では、希代の寸劇のようだ。内部告発をした内容が改善されることを願った。HYBEにいて、一日も幸せだったことがなかった」と話した。
続いて「背任はむしろHYBEがしている。2年で株主が望む実績を出した代表をこのように押さえつけることが、背任ではなければ何なのか」と力を込めて話した。
ミン・ヒジン代表の法廷代理人は背任と関連して、「背任であれば、会社の価値を毀損した行為がなければならない。また実際に意図があって実行されていなければならないが、それは発見されなかった。背任には予備罪がなく、少なくとも何か実行があってこそ背任罪となるが、ミン代表は何の行動もしなかった。告訴状が期待される」と付け加えた。
ミン・ヒジン代表は記者会見中、SMエンターテインメントと決別した後、HYBEに入社することになった過程を説明したりもした。
彼女は自分が望むグループを作りたくて、SMエンターテインメントを退社し、全面的な支援をするというHYBEの首長パン・シヒョク議長と会って、入社することになったと述べた。
しかしNewJeansがデビューする過程で、LE SSERAFIMを作ったパン・シヒョク議長との間にトラブルが発生し、現在まで来ることになったと説明した。
ミン・ヒジン代表は「2021年6月7日、NewJeansの準備中にLE SSERAFIMが先に作られると言い出して、NewJeansのデビューを先送りしようとした。それはあまりにも“いじめっ子”のようだと話した。当初、NewJeansは“HYBE初のガールズグループ”とブランディングしていた。デビューには時があって、適期がある」と述べた。
続けて「その頃から(HYBEと)仲が悪くなった。NewJeansをデビューさせたとき、本当に出産する気分だった。子供たち(NewJeansメンバー)は知らない。恩着せがましいので言わなかった。それはあまりにも幼稚なことだ」と涙を流した。
さらに「私は(HYBEの前身である)Big Hitエンターテインメントに入社した“月給社長”だ。職場生活をしていると、上司が気に入らず、愚痴をこぼすこともあるではないか。その愚痴を、まるで経営権を奪うかのような方法で罵倒している。むしろHYBEが私を裏切っている。私はお金のために仕事をしない。ただ執拗に仕事しただけだ」と付け加えた。
ミン・ヒジン代表は、パク・ジウォン代表とパン・シヒョク議長が約束を破ったことを吐露し、激昂した感情を隠すことができず、荒々しい悪口も吐いた。「この根底には×××が多すぎる。私が何も言わずに耐えていたら、カモだと思って、××だと思っていたようだ」と話した。
また、「個人的には損害賠償を請求したい。HYBEにはキム&チャン弁護士とNEXON社長などがいる。私は美大出身だ。彼らは私を殺そうと企んだ。どうして私にこんなことができるのかと思う。私は誠実さに頼る。正直にすべてを話したようで、すっきりした」と話した。
感情をむき出しにしたミン・ヒジン代表に対しては賛否があるだろうが、NewJeansへの愛情は伝わってきた。現在の否定的な世論がどう動くか、注目したい。
■「ADORを空っぽにして…」ミン・ヒジンの独立計画“プロジェクト1945”とは?
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