最初はレコード会社、TV局すべてが拒絶。人気絶頂PLAVEの生みの親”が明かした逆転ストーリー

人気のバーチャルアイドルPLAVEがK-POP界に波乱を起こしているなか、4月22日に記者懇談会が行われた。

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この日の現場には、PLAVEの所属事務所VLAST(ブラスト)のイ・ソング代表が参加した。

PLAVEはハミン、ノア、イェジュン、バムビ、ウンホで構成された5人組バーチャルボーイグループだ。2D形式のアイドルである彼らは、カメラやモーションキャプチャーなどの特殊装備などを活用して人間をキャラクターに変換させるという点で、従来のバーチャルアイドルとは差別化されている。MBCの社内ベンチャーから独立分社したバーチャルIPスタートアップのVLASTが製作した。

(写真提供=VLAST)PLAVE

PLAVEはバーチャルアイドルだが、音源、アルバムの売上成績は有名芸能事務所のボーイズグループと比べても劣らない。

昨年3月に発売した初のミニアルバムは、初動20万枚を超えた。 今年1月、タイのバンコクで開かれた第33回ソウル歌謡大賞では「ニューウェーブ賞」を受賞した。

今年2月26日に発売された2番目のミニアルバム『アステルーム:134-1』は音源発売と同時に収録曲全曲が韓国の各種音源チャート上位圏に進入。アルバムの初動販売量は56万枚を超えた。

そして今年4月13~14日、ソウル松坡区のオリンピック公園オリンピックホールでデビュー初のファンコンサートを開いた。所属事務所によると、今回の公演は前売りチケット発売開始時から同時接続者7万人を記録。全席売り切れでPLAVEの人気を確認することができた。

こうしたPLAVEの活躍で、バーチャルアイドルは少数のマニア文化ではなく、K-POPの新しい可能性として位置づけられつつある。PLAVEが見せた成果は、歌謡界にも新しい道標を提示したという評価を受けている。技術と音楽が融合した新しいコンテンツの可能性を示し、現実アイドルと比べても遜色のないファンダムの拡張力まで備えているからだ。

(写真提供=VLAST)PLAVE

イ代表はPLAVEの成功要因について、現実に基づいた「本人キャラ」があるという点を挙げた。PLAVEはAI(人工知能)ではなくヒューマン(人)にバーチャルを着せたという点で差別化されているというのだ。

「バーチャルアイドルはヒューマンリスクがないのが一番大きな長所だった。だが、アイドルIPが人気を得るためには、人としての魅力が愛されなければならないのではないか。 PLAVEは技術的にはバーチャル技術を使うが、その中身からは“人の匂い”が濃く漂うべきだと考えた。準備する時からメンバーたちが直接ライブで歌を歌うなど、人間的な面貌を見せようと努力した」

イ代表の言葉通り、バーチャルアイドルは、軍入隊リスクに熱愛リスクなど、現実のアイドルグループたちが敏感にならざるを得ないリスクとは無縁だという強みがある。

しかしイ代表は言う。

「だからといってメンバーがバーチャルの世界に隠れて、日常でも無駄に行動してはならないと考えている。メンバー全員が注意を払っている。 他のアーティストと同じように誠実に生活しなければならないと思う」

PLAVEは作詞、作曲、振り付けなどにもメンバーたちが直接参加する「自主製作アイドル」だ。

イ代表は「メンバーたちも大きな愛を受け、自分たちが作った歌があちこちで聞こえるということ自体に大きな幸せを感じ、熱心に曲作業をしている」として、次のアルバムもやはりメンバーたちが全曲作詞、作曲する予定だと明かした。

VLASTはK-POP専門の芸能会社として出発した会社ではないため、歌謡界に対する理解度が低いという指摘もあった。 これに対してイ代表は「我々は小さな会社なので困難も多い。最初は職員が20人だったが、今は50人に増えた状況。人材を補強しながら準備している」と話した。

(写真提供=VLAST)PLAVE

それと共に「ファンクラブを作ってポップアップストアを進行するのは初めてなので、足りない部分があるのも事実だが、補充しながら改善していく」と付け加えた。

コンサート会場の確保から音源流通まで多くの難関があったというイ代表は、バーチャルアイドルに対する認識改善とともに、放送局などでシステム整備などが伴えば、バーチャルアイドルの活動領域がさらに広くなるだろうと強調した。

「他のアーティストたちを招待して一緒にラジオやARスタジオなどの芸能コンテンツを準備中だ。内部的に技術開発も進めているが、そのような施設を備えた放送局は決して多くはない。日本では、大手放送局もバーチャルアイドルが放送できるシステムが備わっている。 韓国もバーチャルIPが多くなれば、国内放送会社にもそのようなインフラが整えられると考える」

後続バーチャルグループ製作計画に対しては「私たちも当然次のIPが必要な状況」としながらも「当社の規模に比べてPLAVEファンダムが大きくなった状況でありPLAVE一つでも運営することが難しい状況であり、実際にプロジェクトに着手したことはない状況」と答えた。

海外進出計画も明らかにした。イ代表は「他のK-POPアーティストは海外ファンダムがはるかに多いが、PLAVEは国内ファンダムが格段に多い。まだ西欧圏ではPLAVEに対する理解度が劣るのも事実だ。バーチャルエンターテインメントというジャンルに対する確信を持っているため、海外進出に対する悩みもたくさんしている」と説明した。

VLASTは最近、HYBEとYGPLUSから投資を受けた。イ代表は「海外進出とアイドル活動をするために多くの助けが必要だが、このような中堅企業から投資を受けることで海外進出を加速化する」と明らかにした。

◇PLAVE プロフィール

韓国の民望テレビ局MBCの社内ベンチャーから独立分社したバーチャルIPスタートアップ企業VLAST 社が生み出したバーチャルアイドル。2023年3月12日にデビュー。メンバーはイェジュン(メインボーカル、リーダー)、ノア(メインボーカル)、バムビ(メインダンサー、ボーカル)、ウンホ(メインラッパー、ボーカル)、ハミン(メインダンサー、リードラッパー)の5人。グループ名のPLAVEは、「Play」と「Rêve(夢)」を組み合わせた造語で、「自分たちの夢を叶えるために新しい世界を作っていく」という意味が込められている。作詞、作曲、プロデュース、振り付け創作など、アルバム製作からステージ活動に必要なすべての音楽とパフォーマンスをメンバー5人が作っている。

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