少なくない俳優や女優がドラマ業界の不況が苦しいと本音を打ち明けている。
【注目】集中する“富と権力”…韓ドラマの「危機」が深刻なワケ
チャンネル数は多いが、ドラマの編成自体が以前よりも減り、それに対する悩みが続いている。
俳優のイ・ジャンウ、ハン・イェスル、オ・ユナなどがドラマ市場の不況について言及し、演技活動を活発にできないことに対する物足りなさを表わして話題になった。
実際にドラマ市場は現在、不況だ。投資が過去ほど行われず、ドラマ制作自体が難しくなり、俳優たちもそれだけ出演機会が減っている。
以前は月火ドラマ、水木ドラマ、週末ドラマで編成がぎっしり埋まっていたが、最近は各放送局がドラマの編成を減らしている。そのため俳優たちは、YouTubeチャンネルを開設して着実に自分を露出し、ファンとのコミュニケーションを続けている。
女優のオ・ユナは2月、YouTubeチャンネルを通じてファンの質問に答える時間を作った。
作品活動の計画が気になるという質問に、オ・ユナは「そうですね。私が今やらないといけないんだけど、最近、本当に作品がない」とし、「本当に多くない。皆さんも見たらわかると思う。ドラマが半分に減ったので、すでに撮っておいたドラマも編成ができていない状況だ」と伝えた。
続けて「実は私が今、バラエティをしているのではないか。もともとすることにしていたが、正規の編成になって、『一度は離婚する決心』だが、4月から再び始める」とし、「皆さんと1週間に一度ずつお会いできるようになることだけでも私はとても感謝する。作品は、自分に本当にぴったりと来る、神様がくださらなければならないものだと思う。私が無理やりに何かをするからといって、できるわけではない」と打ち明けた。
作品がなくて演技活動が難しいという状況を伝えたオ・ユナは、「実は以前は適当に選ぶことができた。でも今は私もある程度、プロフィールが全部できている。そのため、私を念頭に置いて書いた作品や、私をキャスティングすると台本をくれたりした作品は、本当にあきれるほど台本が良い」と話した。
特にオ・ユナは「それで、その方々が私を選んだとき、その役割が、自分が考えてもこれが“ぴったりだ”と思われる作品が多いので、呼んでくださるなら熱心に演技する」と積極的にラブコールを送った。
俳優のイ・ジャンウも最近、YouTubeチャンネルを通じて、ドラマに出演できずにいる理由を明らかにした。
イ・ジャンウは「イ・ジャンウって誰?」「イ・ジャンウが食べることにオールインする理由」といった悪質なコメントを読んで、「ドラマがめちゃくちゃだ。すごく大変だ。カメラ監督はわかるだろう。今、カメラ監督たちが皆遊んでいる」と話した。
それと共に「本当に韓国の黄金期にあった資本は、皆どこに行ったのか。本当に悲しい。皆さん、私が本当にMBC、KBSの週末ドラマの息子だったが、週末ももう視聴率が出ない」と残念な気持ちを吐露した。
女優ハン・イェスルも同じだ。彼女は「ドラマや映画をとてもやりたい。でも最近は作品が本当にない。私も久しぶりに作品をするのであれば、自分が大好きなNetflixでやってみたい。いい演技をお見せできたらいいな。もう新しい姿で挨拶したい。演技者として」とラブコールを送った。
キム・ジソクも3月2日に放送された『俳優町内会』(原題、JTBC)で、俳優活動に対する不安と悩みが生じたとし、役割に関係なく、良い作品ならば出演するという“多作”への意思を強力にアピールした。
業界の不況に不安を感じているキム・ジソクは、「今年の業界不況のニュースをあまりにも多く聞いた。だからといって、ただ遊ぶわけにはいかないではないか。そんな気持ちで1月1日になったが、期待感より不安感が先にあった」とし、「チョ・ハンチョル、ユ・インスさんは昨年、6作品したそうだ。私はいくつやったか。1作品だけやった。私もたくさん出たい」と話した。
マネージメント本部長と電話で話し中、「キム・ジソクとして演技する上半期の作品を探している」と聞いた彼は「今から見つけたとして、どうやってすぐ入るのか。なかったらどうするのか。上半期は遊ぶのか」と聞き、言葉を詰まらせた。
通話を終える頃、キム・ジソクは「私は主演、助演に関係なく、良い作品ならやりたい。演技に乾いている。探すだけでなく、やらせてくれ」と懇願し、もどかしさを誘った。
(記事提供=OSEN)
◇ハン・イェスル プロフィール
1981年9月18日生まれ。2001年に大韓民国スーパーモデル選抜大会でジュリエット賞を受賞してデビュー。その後は女優として幅広い作品に出演し、2008年放送のドラマ『いかさま師 タチャ』(SBS)を機に一躍注目の女優となった。デビュー当初から圧倒的な美しさに定評があり、ハン・イェスルが新たなドラマに出演するたびに視聴者からは「毎回ハン・イェスルに見惚れる」「美人すぎて悪役だとしても好きになってしまう」と称賛の声が寄せられている。
■視聴率50%超えは過去の栄光…韓国で平日ドラマが「お金をドブに捨てている」と言われるワケ
前へ
次へ