漫画家・岩明均氏作の漫画『寄生獣』が、『寄生獣 -ザ・グレイ-』として韓国ドラマ化され、Netflixを通じて公開される。
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1988年に連載がスタートした人気漫画『寄生獣』は、約20の国と地域で累計発行部数2500万部を突破する日本を代表するベストセラー漫画だ。豊かな想像力と哲学的なテーマで描かれたストーリーは、アニメ『寄生獣 セイの格率』や実写映画化により、世代を超えて多くの読者に愛され続けている。
『寄生獣』をベースに原作とは異なる新たな物語として韓国を舞台に制作されたドラマ『寄生獣 -ザ・グレイ-』は、人間を宿主として寄生し、支配しようとする正体不明の寄生生物と人間たちの物語。凶悪な殺戮を始めた彼らを阻止すべく、戦いを挑む人間たちを描く。
そんな不朽の名作をベースに、新たな物語を生み出すのは、韓国ゾンビブームの火付け役となったヒット映画『新感染』シリーズや、“ネトフリ韓ドラ”代表作の一つ『地獄が呼んでいる』などを手掛け、圧倒的な想像力で独自の世界観を作り出すヨン・サンホだ。
Netflixは2月28日、『寄生獣 -ザ・グレイ-』のキービジュアルを公開した。
『寄生獣 -ザ・グレイ-』について、原作者の岩明均氏は「原作者と同時に驚きと感動を味わう1人の観客でもあるので、新しい物語という点にわくわくしています。原作漫画が日本で映像化された時に思ったのですが、私にとって原作漫画は子供で、アニメや実写映画は孫のような感じです。私個人の手作業で小さな部屋で生まれたのが子供。その子供が世に出て多くの人々の知恵と経験、技術に出会って誕生したのが孫です。今回、韓国でも孫が生まれてとても嬉しいです。そして、それが他の場所を舞台にした新しい物語という点で、私の想像をはるかに超える世界に案内してくれると思います」と語った。
ヨン・サンホ監督は「漫画とアニメーションを勉強していた時期、漫画の教科書のように考えていた『寄生獣』の世界観を映像化をすることは、夢のような作業だった」と伝え、全世界を虜にした2人のクリエイターの間の十分なリスペクトを通じて作品が誕生できたことを推察させる。
またヨン・サンホ監督は、韓国の長編アニメーションとして初のカンヌ国際映画祭に出品された『豚の王』や、シッチェス国際映画祭アニメーション部門・最優秀作品賞を受賞した『我は神なり』などを手がけたアニメーション映画監督でもあり、『地獄が呼んでいる』などの漫画原作を実写化して高い評価を得たことで知られる。
キャスト陣にも注目だ。寄生生物に襲われながらも、脳を支配されずに寄生生物と奇妙な共存生活を送るチョン・スイン役は、作品を重ねるごとに人気を増しているチョン・ソニが務める。また、ク・ギョファンとイ・ジョンヒョンなど、安定した演技力で知られる実力派の役者が出演し、劇に深みを出す見通しだ。
新ドラマ『寄生獣 -ザ・グレイ-』は、Netflixにて4月5日に公開される。
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