2000年代の開始とともに、日本に沸き起こった韓流ブーム。ドラマで火が付いた人気はやがてK-POP人気へとつながり、今では10代たちも熱狂する“第3次韓流ブーム”が起きている。
気になるのは、かつて人気だった“あの人”たちのその後だ。
彼ら彼女らは今、どうしているのだろうか。シリーズでお届けする意欲企画。今回は韓流ブームのきっかけとなったドラマ『冬のソナタ』で、憎めないキム次長を演じた俳優クォン・ヘヒョのその後と現在について紹介する。
日本における韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』。
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韓国では平均視聴率23.1%、最高視聴率28.6%を記録。日本では最初にNHK-BSで放送されたが、その後、地上波でも放送されるほどの人気になった。
これまでさまざまなテレビ局で何度も再放送されており、その名を冠したパチンコ台が発売されたり、アニメ映画が製作されたりもしている。続編を描いた書籍やアナザーストーリーを綴った小説も発売されているほどだ。
そんな『冬ソナ』の出演者たちのその後と現在については、この連載でも多く紹介してきたが、ドラマを彩ったもう1人を忘れてはいないだろうか。
ペ・ヨンジュン演じるミニョン(=ジュンサン)よりも年上ながら、部下でもあるキム次長だ。「一杯、行きますか?」とミニョンに声をかける優しいキム次長を演じたのがクォン・ヘヒョだ。
クォン・ヘヒョは漢陽(ハニャン)大学の演劇映画科出身の生粋の役者。1991年に映画デビューし、その後は個性派俳優として、舞台、映画、ドラマなどで活躍を続けきた。『冬ソナ』も彼の出演作の1つに過ぎないのだ。
『冬のソナタ』以降も『私の名前はキム・サムスン』(2005年)や『エア・シティ』(2007年)など、日本でヒットしたドラマに数多く出演し、名脇役してその名を轟かせている。
韓国語学習書や料理本を出版している多才な人でもある。
また社会活動に積極的なことでも有名で、セウォル号沈没事故の犠牲者を悼む黄色いリボンを常に身に付けていることも話題になった。
韓国の映画やドラマにさりげなく姿を見せて、どんな作品であっても空気のように馴染んで見せるクォン・ヘヒョ。今後もその顔と名前を見ることが多いことだろう。
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