歌手G-DRAGONが使った「事必帰正」が芸能界の流行語となっているようだ。
【写真】「ファンに暴言」疑惑が浮上中のZEROBASEONEメンバー
ボーイズグループZEROBASEONEメンバー、キム・ジウンがファンへの暴言疑惑について反論し、「事必帰正」というメッセージを残して注目を集めている。
キム・ジウンは2月初めに浮上した暴言疑惑で苦境に立たされた。オンラインコミュニティやSNSに、キム・ジウンがとあるファンとの映像通話ファンサイン会を進行する姿が収められた映像が公開され、一部からキム・ジウンが通話を終えた直後に悪口を言ったと主張され、波紋が広がったのだ。
議論が大きくなると、所属事務所WAKEONEが反論に出た。所属事務所側は「本人に確認した結果、事実ではなく、現場にいた職員および通訳スタッフにも確認を終えた」とし、「正確で客観的な確認のためにデジタルメディアフォレンジックなど多様な方法を動員して事実か否かを明確にし、アーティストを保護する」と強調した。
すると、最初に映像を掲載した当事者であるファンAさんが反論に乗り出した。Aさんは「最初は悪口を聞き間違えたのかと思って何度も見直した。その後は、自分の表情が良くなかったのか、言い間違えたのかと思って映像を何度も見てみた。しかし自分の過ちを到底見つけることはできず、私もメンバーが私になぜそうしたのかわからないし、とても悲しい」と述べた。
続けて「今日午前に、本人と現場スタッフがそのようなことはなかったと証言した内容の記事を見た。1週間前のファンサイン会なのに、どうして現場スタッフたちと本人の記憶だけに依存して、明確な映像証拠があるのに、言葉だけでなかったと公式立場を出すのか」と悔しさを表した。
その後の2月5日、所属事務所側は法務法人セジョンを通じて依頼した特殊鑑定の結果を伝えた。WAKEONEは「映像の中の音声の声紋特性を分析した結果、『ありがとうございます』と『悪口』で発音が判読され、周波数応答波形を分析した結果、判別されたピッチおよび高さが互いに異なり、2つの音声は互いに異なる話者の異なる声と判断されるという結果が出た」とし、ファンが主張するキム・ジウンの暴言は、外部の他の人の音声だったという分析結果を知らせた。
Aさんも2度目の訴えに乗り出した。Aさんは「悪口がはっきり聞こえる。外部録音の可能性があると主張されたが、これがどうしてキム・ジウンの音声ではないという判断の根拠となるのか」とし、「外部録音するほど悪意もなく暇ではない。現場には私と隣で撮影してくれた友人(女)一人だけがいた」とし、「堂々とするのであればWAKEONE側が持っているというCCTV映像を公開すればいいだろう」と再度主張した。
相次ぐ真実をめぐる攻防に、ファンの反応は二極化した。所属事務所とキム・ジウンの潔白を支持する声があるかと思えば、キム・ジウンの脱退を要求してトラックデモまで繰り広げる動きが起きたりもした。
疑惑と批判が収まらないキム・ジウンは、メッセージプラットフォーム「Dear U bubble」を通じて自ら悔しさを訴えた。
彼はファンの同情するメッセージに「僕は大丈夫だ。こんなに愛されているのに大変なこともない。そうじゃないか」とし、「心配させて申し訳ない。心配するな…。僕たちにだけ集中して幸せになろう」と答えた。また、ファンに「ありがとう。僕は今まで堂々と生きてきた」とし、「すぐに整理に入る。僕はしていないのだから心配するな」とメッセージを送りながら、暴言疑惑を正面から否認した。
同時に自身のメッセージに「事必帰正」というコメントを残して注目された。
「事必帰正」は、すべてのことは必ず正しい道に戻ることを意味する故事成語だ。最近、G-DRAGONが自身の麻薬投薬疑惑を否認する際に掲載した言葉として、大きな話題を集めた経緯がある。
2023年末、麻薬疑惑をかけられたG-DRAGONは、進んで警察の調査に協力するなど潔白を主張したが、一部からの疑惑の目を鎮めることはできなかった。するとG-DRAGONは「事必帰正」という文字をSNSに掲載した。実際にまもなく捜査が嫌疑なしで終結し、麻薬疑惑を完全に払拭することができた。
今度はK-POP界の後輩であるZEROBASEONEのキム・ジウンが「事必帰正」を訴え、潔白を主張したわけだ。
しかし2月18日、ソウルで行われた授賞式「Hanteo Music Awards」では、一部のファンがZEROBASEONEのステージが終わった後、大声でキム・ジウンの脱退を要求するハプニングが起きたりもしている。
はたして「事必帰正」を掲げたキム・ジウンは、G-DRAGONのように疑惑を完全に払拭することができるのか。日本デビューも控えている彼の今後が注目される。
(記事提供=OSEN)
◇キム・ジウン プロフィール
1998年12月14日生まれ。本名同じ。2023年に放送された韓国のオーディション番組『BOYS PLANET』経て、同年7月にZEROBASEONEとしてデビュー。過去に3度にわたってアイドルグループとしてデビューするも、事務所の劣悪な待遇によって契約解除裁判に発展したことを筆頭に、所属グループがいずれも短期間で解散している。そういった背景から『BOYS PLANET』では自身の経験からリーダーシップを発揮する場面も見られ、他の出演陣から“精神的な支えとなったメンバー”に挙げられた。ZEROBASEONEでは最年長で、常に他のメンバーやファン、共演者に気を配る温かい人柄がたびたび称賛される。
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