韓国の人気バラエティがカルト宗教の関連施設を間接的にPRしたという、とんでもない疑惑が浮上した。
11月17日、韓国の地上波放送局『文化放送(MBC)』の関係者は、「バラエティ番組『私は1人で暮らす~シングルのハッピーライフ~』のJMSホテルPPL(Product Placement、間接広告)論難に関して公式立場を準備中」と明らかにした。
すでに当該ホテルも否定し、「無対応が上策」と方針を決めたが、疑惑が独り歩きしていることから、番組製作陣が公式に声明を出さなければならない状況となった。
今回の疑惑は、あるユーチューバーが『私は一人で暮らす』の製作陣に、カルト宗教団体「キリスト教福音宣教会(通称:摂理、JMS)」の信者がいると提起したことに端を発する。
このユーチューバーは、最近放送された最新回に登場したホテルが、摂理の企業で、実際に教団関連イベントが多数行われた場所だと主張したのだ。「(摂理の教祖)チョン・ミョンソクが女性たちに酷いことをした場所が、まさに、このホテルのスイートルームの302号室」とし、「無料だったことは、(製作陣の中に)信者がいるのではないかと疑うほどの状況」と強調したことで波紋を呼んだ。
加えて「メソジスト異端被害予防センターがMBCに送った抗議文」として、ある文書も公開。これには、11月3日の『私は一人で暮らす』に出てきたホテルは摂理と深い関係があり、それによって番組を見た被害者が苦痛を訴えたという主張が含まれた。
しかし、ホテル関係者は16日、本サイト提携メディア『OSEN』に「色々な報道で疑惑が提起されたが事実ではない。なぜそのようなデマが広がるのかも分からない」と一蹴。また「告訴を準備しているということも事実ではない。告訴の計画もない。デマを認めるのではなく、そのようなことに注ぐエネルギーもないため」と一線を引いた。
とは言え、世間の反応は交錯している。問題のホテルは、SHINee・キーの日常を映す過程で自然と登場したのだが、PPLとも考えづらく、一般市民が普段から訪れるホテルとして描写された。それにもかかわらず、摂理への反感が激しいことから、疑惑の視線は依然として残っている状態だ。
なお、摂理は今年3月にNetflixで公開されたNetflixドキュメンタリー『すべては神のために: 裏切られた信仰』で広く紹介され、“カルト疑惑”を受けている宗教団体だ。特に、総裁の性的暴行疑惑が浮上したことで、プラットフォームのNetflixはもちろん、製作したMBCを相手に訴訟を提起したこともある。
(記事提供=OSEN)
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