薬物疑惑で立件したものの…G-DRAGON、イ・ソンギュンの捜査難航で警察に焦り?未だ“陽性”出ず

2023年11月13日 話題

警察は俳優イ・ソンギュン(48)、G-DRAGON(35)を違法薬物疑惑で立件したものの、立証が難航しているという。

【画像】BIGBANG、新曲で“強制カムバック”か…

仁川(インチョン)警察庁・麻薬犯罪捜査係は現在、麻薬類管理に関する法律違反の疑いでイ・ソンギュンとG-DRAGONを調査している。各分野のトップスターであるため、内偵、立件過程で世間の耳目が集中し、容疑立証前から非難が殺到した。

しかし、2人は簡易試薬検査、精密検査で陰性判定が出たことで、世論も警察に疑いの目を向け始めた。一部では、警察の無理な捜査がもたらした結果ではないかという声も出ているほどだ。

特にG-DRAGONの場合は物証もなく、情報提供者と高級クラブ女性マネージャー(29)の供述しかなかったことが明らかになり、警察の立場も苦しくなっている。10月に疑惑が浮上して以降、G-DRAGONは終始疑惑を強く否認してきた。11月6日の初取り調べ後も、「警察が提示した証拠はあるのか」という取材陣の問いに「ないでしょう。ありませんでした」と答えていた。

捜査難航、今後のカギは?

BIGBANG、G-DRAGON
(写真提供=OSEN)11月6日、警察に出頭したG-DRAGON

このほかにも、彼は無罪の自信がなければ表に出てこないジョークを飛ばしたほどだ。これに対し、警察内部では「明確な証拠もなく刑事立件したが、警察が被疑者に嘲弄された」という自嘲の声が出てきたとされている。

そして10日には、G-DRAGONが証拠隠滅のために脱毛をしたという警察の主張に「まるで疑惑を隠すために全身を脱毛したという警察の主張は明白な虚偽事実」と真正面から反論したりもした。

警察の容疑立証は今後、国立科学捜査研究院の精密鑑定結果がカギとなる見通しだ。初取り調べでG-DRAGONは、毛髪に加えて爪も採取されており、7日に国立科学捜査研究院での精密鑑定に入ったことが把握されている。

もしG-DRAGONも、イ・ソンギュンのように国立科学捜査研究院の精密鑑定結果が陰性だったならば、今後の疑惑立証はより難しくなる。警察は国立科学捜査研究院の精密鑑定結果が出次第、追加で捜査を行い、彼を再び召喚する方針だ。

そのほかにも、警察はG-DRAGONの携帯電話などによる通話内容確保のために努力する可能性も高い。先立って警察はイ・ソンギュンの携帯電話をデジタルフォレンジック(デジタルデバイスに記録された情報の回収や分析調査)し、様々な証拠を確保していると知られた。しかし、G-DRAGONの場合、犯罪容疑が明確に解明されていないという理由で、警察が彼の通話内訳を確認するために申請した令状が、すでに一度裁判所で棄却されている。

警察が彼の携帯電話などをデジタルフォレンジックするため、追加で押収捜索令状を申請する可能性もあるが、裁判所で再び棄却されることとなると、物証を最初から確保できない状況になる可能性もある。

一方、簡易検査、精密鑑定などで尿や毛髪などから麻薬成分が出なかったイ・ソンギュンについて警察は、脚の毛を確保し、国立科学捜査研究院に精密検査を再依頼した状態だ。脚の毛は毛髪よりも麻薬成分が長く残留するためだ。

イ・ソンギュンは認めるも処罰難しい理由

イ・ソンギュン
10月28日、警察に出頭したイ・ソンギュン

なお、イ・ソンギュンは警察の取り調べで麻薬を投薬した事実自体は認めている。ただ、高級クラブの女性マネージャーに何かを与えられ、それが麻薬だとは知らなかったという趣旨の供述をしたとされている。ただ、刑法では犯罪行為に故意性がなければ処罰されないため、麻薬を投薬した意図がなければ処罰することは難しい。

法曹界でも、警察が客観的な証拠を確保するのが優先だという意見が優勢となっている。情況証拠だけでは、起訴、公訴まで行われることが容易ではないためだ。

ある刑法専門の弁護士は「G-DRAGONを刑事立件した背景には、高級クラブのマネージャーの陳述があったことが明らかになった。現時点では、警察が起訴するには証拠が不十分な状態のようだ。麻薬投薬検査の結果が引き続き陰性となり、当事者の陳述以外の証拠がなければ起訴は難しい」と説明。

また別の法曹界関係者は「陳述をもとに起訴したが、以降は検察の捜査と裁判の進行過程で陳述が覆される可能性が高い。国立科学捜査研究院の検査で出た“陽性”の結果を証拠として提示し、デジタルフォレンジックなどを通じて投薬時期、回数を把握するなど、他の証拠を確保することが非常に重要だ」と述べている。

◇G-DRAGON プロフィール

1988年8月18日生まれ。本名クォン・ジヨン。2006年にBIGBANGのメンバーとしてデビュー。BIGBANGのリーダーで、グループ内ではラッパーを担当している。作詞・作曲、そしてプロデュースのスキルにも定評があり、数多くの楽曲をヒットさせた。2019年10月に除隊。2022年4月に『Still Life』を発表して約4年ぶりにカムバック。2023年6月にYGエンターテインメントとの契約が終了した。

◇イ・ソンギュン プロフィール

1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディ『恋人たち』(原題)でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ~恋が出来るまで~』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。

【画像】クスリの影響か…関係者語るG-DRAGONの“変化”

「幸福感が強すぎて止められない」“麻薬前科5犯”の『私の頭の中の消しゴム』女優

【写真】女優の妻は「失神レベル」…イ・ソンギュンにとって薬物事件が致命傷なワケ

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集