あまりに対照的だった。
麻薬投薬の容疑をかけられている『パラサイト』俳優イ・ソンギュンとBIGBANG・G-DRAGONが警察の調査を受けたなかで、2人の相反する態度が注目を集めている。
先立って警察は9月中旬、「ソウル江南（カンナム）の遊興施設で麻薬が流通される」という情報を確認する過程で同クラブの女室長を拘束し、イ・ソンギュンなど4人を立件した。
イ・ソンギュンは今年初めから、女室長A氏のソウルの自宅で大麻など様々な種類の麻薬を投薬した疑いをかけられている。
初の召喚調査（10月28日）に出席したイ・ソンギュンは、90度に頭を下げて謝罪の意を伝えた。
彼は取材陣の前で「まず、このような不祥事に巻き込まれて多くの方々に大きな失望感を与えた点を心より謝罪申し上げる。申し訳ない。そして何よりも今まで信じて支持してくださったすべての方々に頭を下げて謝罪する」と述べた。
続けて「所属事務所を通じて伝えたように、真実の姿勢で誠実に捜査に臨むという立場は変わりがない。そして今この瞬間、とても大変な苦痛に耐えている家族に申し訳ない気持ちだ。改めて皆様に謝罪申し上げる。誠実に調査に臨む」と伝えた。
イ・ソンギュンは11月4日に行われた2次召喚調査でも、「麻薬投薬を認めるか」「麻薬検査で陰性が出たことを確認したか」という取材陣の質問に、「今日の調査で事実通り、率直に申し上げる。申し訳ない」と言葉を慎んだ。
3時間の調査を終えて警察署から出てきたイ・ソンギュンは、麻薬投薬の疑いについて「事実関係など様々な質問をされた部分について誠意を持って答えた。率直に記憶する限り、事実通りに申し上げた。すべての方々に申し訳ない。質問にすべて答えた」と頭を下げ、その場を離れた。
とあるメディアの報道によると、イ・ソンギュンは2次召喚調査で「A氏から不眠症のために処方された薬と言われて渡された」と陳述し、「それが麻薬だとは知らなかったのか」という警察の問いには「知らなかった」と答えたという。イ・ソンギュンは麻薬類簡易試薬検査に続き、毛髪精密検査でもすべて「陰性」判定を受けた。
一方で、麻薬投薬の容疑を強く否認し、11月6日に自ら仁川論峴（インチョン・ノンヒョン）警察署に出頭したG-DRAGONは、集まった報道陣の前で微笑むなど、余裕のある堂々とした態度を見せて注目を集めた。
G-DRAGONは調査に先立ち、「麻薬投薬疑惑を認めるか」という取材陣の質問に「麻薬関連の犯罪に対する事実がない。それを明らかにするためにここに来た。長く話すよりは、早く調査を受けて出てくる」と話した。
4時間の調査を終えたG-DRAGONは、再び取材陣の前に立ち「調査に必要なことは積極的に協力し、事実通りに答えた」と伝えた。
調査状況について尋ねられると、「笑って終わった。冗談だ。今回の調査状況自体がお互いにどんな状況なのかわからない状態で、私も聞いてみたいことがあった。私の陳述が捜査に役立つかどうかは、警察側が決める内容だ。私も詳しい内容はわからないが、望むことができるのであれば、一日も早く捜査機関で精密検査の結果を迅速に発表してほしい」と強調した。
簡易試薬検査については「陰性だった。精密検査も緊急要請した状態だ。捜査機関の結果が出次第、正確かつ迅速に立場を表明してほしい」と述べた。
またG-DRAGONは、警察の無理な調査ではないかという質問に「無理だとは思わない。警察と私が恨みを買ったわけでもなく、誰かの陳述によって職業の特性上、すべきことをしたと思う。私も麻薬犯罪と事実関係がないことを立証するために出てきた。無理だとは思わないが、良いほうにもっと無理をしてほしい。他の確認されていない内容はこれ以上、無理しないでほしい」と明らかにした。
同じ麻薬投薬疑惑をかけられているイ・ソンギュンとG-DRAGONだが、警察の調査を受ける2人の態度はまったく違った。相反する立場を示しているなかで、どんな調査結果が出るのか注目が集まっている。
（記事提供＝OSEN）
◇イ・ソンギュン プロフィール
1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディ『恋人たち』（原題）でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン（日本の里見脩二）役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ～恋が出来るまで～』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター～私のおじさん～』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。
◇G-DRAGON プロフィール
1988年8月18日生まれ。本名クォン・ジヨン。2006年にBIGBANGのメンバーとしてデビュー。BIGBANGのリーダーで、グループ内ではラッパーを担当している。作詞・作曲、そしてプロデュースのスキルにも定評があり、数多くの楽曲をヒットさせた。2019年10月に除隊。2022年4月に『Still Life』を発表して約4年ぶりにカムバック。2023年6月にYGエンターテインメントとの契約が終了した。
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