韓国芸能界に再び激震が走った。カリスマ俳優ユ・アインの薬物事件が長引いているなか、再び超緊張状態に陥っている。
10月19日、韓国メディア『京畿新聞』は、仁川(インチョン)警察庁が江南(カンナム)の遊興施設を捜査中、トップスター“L氏”の麻薬関連疑惑に対する情報を確保したと報道。Lというイニシャルのほか、「40代」「2001年にシットコムでデビュー」という情報も囁かれていた。
翌日、このL氏が俳優のイ・ソンギュン(I Seon-gyun)であることが判明した。
イ・ソンギュンは2001年にMBCのシチュエーションコメディ(シットコム)『恋人たち』(原題)でデビュー。その後、2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”、そして『コーヒープリンス1号店』の男性主人公チェ・ハンソン役でブレイクした。
その後も『パスタ~恋が出来るまで~』(2010)、『ゴールデンタイム』(2012)、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』(2018)、映画『火車 HELPLESS』『僕の妻のすべて』(2012)、『最後まで行く』(2014)など多数の作品に出演したが、彼の名を世界に轟かせた作品は『パラサイト 半地下の家族』(2019)だ。
彼がIT企業のCEOパク・ドンイク役を演じた本作はアカデミー賞を席巻し、作品賞含む4部門を受賞。イ・ソンギュン個人としては全米映画俳優組合賞のキャスト賞に輝いた。
そして今年5月には、第76回カンヌ映画祭に主演映画『眠り』(原題)が批評家週間、チュ・ジフンと共演した『脱出:PROJECT SILENCE』(原題)がミッドナイトスクリーニング部門に招待されたことでレッドカーペットにも歩いている。
このように、現在進行形で旺盛に活動しているなかでの突然の出来事だったこともあり、韓国芸能界に走った衝撃は尋常ではない。
先立って薬物事件を起こしたユ・アインは予定されていた作品の公開が無期限延期になるなど、多方面に影響を及ぼした。イ・ソンギュンも前出の『脱出:PROJECT SILENCE』が来年初頭に公開を控えており、新ドラマ『ノー・ウェイ・アウト』(原題)に至っては21、22日に撮影が行われる予定だったという。
所属事務所のHODU&Uエンターテインメントは20日の時点で、「提起されている疑惑に対して正確な事実関係を確認しており、今後行われうる捜査機関の調査などにも真摯な態度で誠実に臨む」と伝えているが、混乱は必至だろう。
◇イ・ソンギュン プロフィール
1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディー『恋人たち』(原題)でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ~恋が出来るまで~』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。
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