「2027年まで活動は不可能」で世論も否定的 NewJeans、日々失っていく“ゴールデンタイム”の重さ

2025年11月11日 話題 #NewJeans

独自のコンセプトで登場と同時にK-POPシーンを揺るがしたNewJeansが、「OldJeans」という皮肉なフレームに閉じ込められかねない危機に直面している。

【写真】NewJeansメンバーの入浴ショット

終わりの見えない法廷闘争による活動空白が、その要因だ。

所属事務所ADORとの信頼関係が破綻したとして専属契約の解除を求め訴訟を続けてきたが、裁判所はADOR側の主張を認めた。NewJeans側は即時控訴するとしているが、2審でもADORが勝訴するのではないかという見方が出ている。

「2027年まで活動は不可能」

カン・ホソク、パク・ゴンホ弁護士が運営するカン&パク弁護士チャンネルは最近、「2027年までNewJeansを見られないかもしれない理由」と題した動画を公開した。

2人の弁護士は「NewJeansが控訴すれば100%敗訴する」とし、「もし大法院(最高裁)まで争えば2027年まで活動は不可能となり、NewJeansは“OldJeans”になってしまう」と主張した。

NewJeans
NewJeans

パク弁護士の見立てによると、裁判所はNewJeans側が主張した専属契約解除の理由6点に対し、個別に反論を示したという。パク弁護士は「契約関係を解除できるほどの破綻理由は存在しない、というのが裁判所の結論だ」と述べている。1審判決を覆す決定的な証拠が出ない限り、控訴審でもADORが勝つ可能性が高いと見ている。

もしNewJeansが最高裁まで控訴を進めた場合、2027年までステージに立てなくなる。訴訟が長引くほど契約期間だけが延び、グループとして活動できる「ゴールデンタイム」を失うことになる。

実際、2~3年が過ぎれば“新人のイメージ”と乖離が生じるのがK-POP市場の現実だ。2022年にデビューしたNewJeansも、いつの間にか「先輩」のポジションに入っている。最盛期の真っただ中にあるトップアイドルグループの輝きが、法的リスクの中で止まってしまった状況だ。

世論の流れも否定的だ。信頼関係の破綻を契約解除理由に掲げたものの、一連の主張は大衆の共感を得られず、世論もNewJeans側に好意的ではない。

イメージダウンも避けられない。NewJeansの空白をすでに他の新人ガールズグループが埋めつつあるとの見方もある。スターのイメージは商品価値に直結する。一部では、今回の事態へのNewJeansメンバーの対応が逆効果となり、否定的な印象を強めてしまったとの指摘も出ている。

一方で、“NewJeansの母”とも呼ばれるミン・ヒジン前ADOR代表の裁判にも暗雲が立ち込めている。

ミン・ヒジン前代表
ミン・ヒジン前代表

ミン前代表は、HYBEを相手に260億ウォン(約26億円)規模のプットオプション関連訴訟を進めている。ミン前代表は「株主間契約に基づく正当な権利行使」と主張しているが、HYBE側は「ミン前代表の背任行為などにより株主間契約はすでに解除されており、プットオプション行使の権利も消滅している」と反論している。

ただし、NewJeansとADORの裁判過程で、裁判所は「ミン前代表がNewJeansを連れて独立を試みたとみられる情況が認められる」との判断を示した。この判断が、ミン前代表とHYBEの株主間契約訴訟にも大きく影響する可能性があると業界はみている。

全盛期の光と引き換えに訴訟という不確実性を選んだNewJeans。ステージに立つ時間と法廷で争う時間は両立しない。訴訟が長引くほど失われるものの重さは、日に日に増している。

◇NewJeans プロフィール

2022年7月22日にミュージックビデオを公開し、「NewJeans」として電撃デビューした5人組ガールズグループ。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。

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