韓国大手企業2社の北米統合法人が、K-POPの“世界進出”を加速させている。
SMエンターテインメントとカカオエンターテインメントが米統合法人を通じて披露した新人ボーイズグループRIIZEが、デビュー前としては異例の米RCAレコードとCD発売契約を結ぶなど、早くも協力の成果が出ている。
RCAレコードは、世界3大レコード会社の一つであるソニー・ミュージックエンタテインメントの傘下レーベルだ。アメリカで2番目に古いレーベルで、ドージャ・キャット、ジャスティン・ティンバーレイク、カリードなどの大物アーティストなども所属している。
このように、SM、カカオの両社のシナジーが徐々に可視化されてきたことで、所属アーティストの今後に注目が集まっている。RIIZEだけでなく、IVE、THE BOYZ、aespa、NCTなど、強力なラインナップで世界市場の攻略に拍車をかける計画だ。
統合法人はロサンゼルスにオフィスを置き、チャン・ユンジュン代表を中心に両社の所属アーティストの多様な現地活動およびプロモーションを計画している。グローバル360度マネジメントシステムを体系的に構築し、アーティストたちのCD発売、ライブ、番組出演、プロモーションなど、現地活動への全面的な支援に乗り出している。ソニー・ミュージックの傘下レーベル、コロムビア・レコードとパートナーシップを締結し、カカオ傘下のSTARSHIPエンターテインメントに所属するIVEのワールドツアーや北米進出計画も明らかにしている。
IVEは来る10月に1stミニアルバム『I'VE MINE』のリリースと同時に初ワールドツアー「SHOWW HAT I HAVE」を展開し、北米での活動を増やすことで本格的なグローバル市場攻略に乗り出すという。
そしてSMのガールズグループaespaも活発に動く。彼女たちは8月の2nd英語シングル『Better Things』リリースを皮切りに、北米、南米、ヨーロッパなど計14都市でのツアーを行っている。最近ではアメリカABCの看板モーニングショー『グッド・モーニング・アメリカ』に出演しただけでなく、毎年22万人以上の観客を動員する米人気野外フェス「アウトサイドランズ・ミュージック＆アーツフェスティバル」にK-POPグループとして初出演するなど、現地ファンとの接点を広げている。
またデビューと同時にミリオンセラーを達成した新人RIIZEも北米統合法人を拠点に、世界進出の足場を固める。RIIZEはNCT以来、SMから7年ぶりにデビューしたボーイズグループで、カカオとの協業発表後、初めて披露されたアイドルという点でも注目を集めた。
NCT出身のソンチャン、ショウタロウを含め、SMルーキーズ出身のウンソク、スンハン、そして非公開練習生だったウォンビン、ソヒ、アントンなどメンバーの面々が公開される度に、優れたビジュアルや実力で関心を集めた。このようなRIIZEの可能性を見抜いたRCAレコードがデビュー前に契約を結び、1stシングル『Get A Guitar』の現地発売を決めたという。これには、カカオとSMの協業の成果について、RIIZEのケースを契機に期待感が高まったという業界は分析している。
あるエンタメ業界の関係者は「RIIZEのRCAレコード契約の背景には、事前に公開されたグループの成長可能性だけでなく、SMが久しぶりに公開する実力派新人グループという強い信頼が作用しただろう」とし、「さらに、SMとカカオが北米統合法人を発足するなど、事業協力に本格的に乗り出しているだけに、RIIZEをはじめとして両社の代表アーティストの活動を積極的に支援するという分析と期待感が契約成功のプラス要因になっただろう」と伝えた。
北米統合法人は今後、RIIZEとRCAレコードの契約のように、所属アーティストの世界進出を積極的に推進していく。それだけでなく、両社が保有しているグローバルネットワークを結合することで、世界的な大手エンタメ企業とのパートナーシップ締結、現地専門家とのネットワーク強化にも注力するという計画を明らかにし、業界関係者の期待を集めている。
別のエンタメ業界関係者は「エンターテインメント産業で卓越した競争力を備えたカカオエンターテインメントとSMが手を取って世界市場に向かっているだけに、彼らがグローバル市場で作り出す成果と新しい風がK-POP産業の世界的成長にも良い影響を及ぼすと期待している」と伝えた。
（記事提供＝OSEN）
■【画像】複数の“キス写真”が拡散し音楽番組も欠席…RIIZEは予定通りデビューできるのか
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