「ハン・ヒョジュは過去の弟の事件のせいで好感を持てなかったが…今は違う」
『トンイ』などで知られる女優のハン・ヒョジュが長年の弟の“リスク”から解放された。
最近公開されたディズニープラスのドラマ『ムービング』で、夫ドゥシク(演者チョ・インソン)と息子ボンソク(演者イ・ジョンハ)を持つ元国家情報院要員のイ・ミヒョンを演じた彼女は、息子を守ろうとする信念に満ちた母親に扮し、メイクを落とした素顔でカメラの前に出た。
イメージが重要な芸能人たちは、自分と関係のない家族の事件に対しても頭を下げざるを得ないケースが少なくない。かつては愛らしい役で人気を博したハン・ヒョジュも、空軍将校だった弟が部隊の後任に苛酷な行為をしたという疑惑のせいで、悪質な書き込みを受けた。
同事件は2014年、とある時事番組が軍隊内での“極端な選択”事件を扱ったことが契機となって知らされた。放送直後、オンライン上には加害者がハン・ヒョジュの弟という声が拡散した。
当時、ハン・ヒョジュと所属事務所BHエンターテインメントが公式的な言及を控えたため、公式に確認された事案はない。しかし以降、ハン・ヒョジュと関連した記事には「弟の事件が思い出される」とのコメントがついた。
ハン・ヒョジュが出演した映画『セシボン』(2015)も悪い評点ばかりをつけられる“評点テロ”に遭うなど、間接的に被害を受けたりもした。
だが、『ムービング』で演技の変身が好評を得て、彼女は自分について回った弟と関連した悪質コメントのレッテルから抜け出すことができた。
ハン・ヒョジュだけではない。最近は歌手のノ・サヨンも1987年に亡くなった父親の過去史が公開され、苦境に立たされた。
彼女は8月16日、尹錫悦(ユン・ソニョル)大統領の父親である故ユン・ギジュン延世大学名誉教授の葬儀場を訪れた。すると、とあるジャーナリストが彼女の父親の過去を公開し、野党の熱烈な支持者から激しい非難を受けた。
『慶南道民日報』のキム・ジュワン元編集局長は8月18日、自身の個人チャンネルに、過去に自身が執筆した著書『土豪勢力のルーツ』(原題)について言及し、「歌手ノ・サヨンの父親ノ・ヤンファンは韓国戦争当時、馬山地域の民間人虐殺事件を主導した特務隊・馬山派遣隊の上士だった」と書いた。当時、民間人虐殺事件で実質的な現場責任者の役割を果たしたのがノ・ヤンファン氏というのがキム元編集局長の主張だ。
1978年の第2回MBC大学歌謡祭で金賞を受賞し、ヒット曲『出会い』(原題、1989)で国民的歌手の仲間入りを果たしたノ・サヨンは、この文章であっという間にイメージが転落。一部の野党支持者が脅迫やセクハラ発言など度を越えた行動を見せているが、ノ・サヨン側は沈黙を守っている。
女優のチョ・ヘジョンとイ・ジアも家族の問題に苦しむ代表的な芸能人だ。
新人女優だったチョ・ヘジョンは、父親の俳優チョ・ジェヒョンが2018年にMeTooで告発され、約5年間、活動を中断しなければならなかった。彼女は2022年、所属事務所の先輩であるイ・ビョンホンが主演したドラマ『私たちのブルース』を通じて復帰を試みたが、依然として良くない視線を受けている。
女優イ・ジアは祖父の親日行為が足を引っ張った。彼の祖父は親日人名辞典に登載されたキム・スンフンだ。
その後、イ・ジアは相当の期間、祖父と関連したリスクで困難を経験し、シンドローム的な人気を集めたドラマ『ペントハウス』(2020)を通じて、ようやく悪いイメージから抜け出すことができた。
とある芸能関係者は、「歴史的にも複雑な対立と葛藤を経験した韓国社会で、家族が政治、社会的な事件に巻き込まれた場合、何の関係もない芸能人まで一緒に議論に苦しめられるケースがしばしばある」と述べた。
続けて、「イメージが重要な芸能人たちが家族の“連座制”(本来の意味は、犯罪行為に関係のない者であっても、犯人と特定関係にあることを理由に刑事上の連帯責任を負わせる制度)から抜け出すためには結局のところ、自分の実力で勝ち抜くしかない」と助言した。
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