日本に来た韓国スターが“ファン”から被害を受けるケースが目立っている。
今度は世界的な人気グループBTS(防弾少年団)のメンバー、Vだ。
Vは去る8月22日、東京・表参道のショップで行われたセリーヌのイベントに参加した。彼の登場で数多くのファンが集まって歓声を上げ、Vは慎重に挨拶しながら駐車された車に移動した。
しかし車に乗り込もうとした瞬間、とあるファンが腕を伸ばしてVの髪を引っ張るというあり得ないアクシデントが発生した。車のドアはすぐに閉められたが、問題の映像が拡散されて大きな議論を呼んでいる。
Vだけではない。ここ最近、日本で何かしらの被害を受ける韓国スターが増えているとの見方が強い。
最も大きな問題となっているのは、DJ SODAへの性被害だろう。去る8月13日、大阪で行われた音楽イベントに参加したDJ SODAは、公演中に複数の観客から胸や体を触られたと訴えた。
その映像が広がると多くの注目が集まり、イベントの主催者は加害者と見られる男2人と女1人を刑事告発。男2人はすでに警察に出頭しており、8月24日には残っていた女も警察に特定されていたことがわかった。
女は警察に対して「SODAさんが近くまで来たときに右胸に自分の右手を押し当てた。そしてフェンス越しに抱きついて肩にキスをした。SODAさんが目の前に来てうれしくて体を触った」などと話したと報じられている。
この事件についてDJ SODAは「とても驚き、怖かった。DJを始めてから10年間、公演中にこんなことは一度もなかった」と述べており、真相はさておき、この発言で“日本での被害”がさらに議論されるようになった。
振り返れば今年3月、来日中のKARAパク・ギュリがインスタグラムのライブ機能を通じて放送をしながら、「あの人たちがホテルの下からずっと追いかけてきた」と述べ、過激ファンに向かって「追いかけてこないで!」と声を荒げるアクシデントも発生した。
同グループのカン・ジヨンもオンラインで「絶対に許さないから、気をつけろ。メンバーたちを苦しめないで」と日本語でメッセージを書き、強く警告している。
また、昨年12月には日本ドームツアーを終えたばかりのSEVENTEENの所属事務所が「最近行われたツアー公演では、アーティストが泊まる宿舎を訪れて待つ行為、宿舎への無断侵入を試みる行為、機内を含む空港保安区域内の移動時にアーティストに過度に接触や対話を試みたり、撮影したりする行為など、深刻なプライバシー侵害行為が繰り返され、アーティストに精神的な苦痛を与えている」とし、強硬対応を伝えたりもした。
これらの加害者がすべて日本人とは断定できない。それでも少なくない韓国スターが日本という地で被害を受けていることは事実だろう。韓国のオンライン上では、日本ファンの“民度”を疑う声まで上がっている。
加害者は“ファン”のなかでも特殊な、ごく一部の人ではあるものの、そんな存在のせいで韓国スターに“日本は危険な地”というイメージが根付かないことを願うばかりだ。
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