11月2日、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが、ソウル・三清洞(サムチョンドン)にある飲食店を訪れた姿が目撃され、韓国で話題となった。
それだけでなく、11月3日にはソウル新村(シンチョン)にある延世(ヨンセ)大学や韓国料理店にも足を運んでいる。ネット民の間では「なぜ彼女がそこに?」という言葉がでるほど、従来のハリウッドスターの訪韓とは違った物静かで気さくな姿だった。
アンジェリーナ・ジョリーは今回、息子のマドックス、パックスとともに2泊3日の日程で韓国を訪れた。
米『ハリウッド・リポーター』など現地メディアは「マドックスは普段から韓国文化とK-POPに関心が高く、進学の準備でアンジェリーナ・ジョリーが韓国の大学を訪れた」と報じている。
大学訪問だけでなく、彼女は自身の本分も果たした。
国連難民高等弁務官事務所(以下、UNHCR)特使でもある彼女は11月3日、同じくUNHCR親善大使を務める俳優チョン・ウソンや、パク・サンギ法務部長官らとイエメン難民などについて意見を交わしたのである。
普段から難民保護に対する見解を明らかにしているチョン・ウソンについて、彼女は「仲間として誇らしく、感謝している」とし、「アメリカを含め、全世界で外国人に対する差別、嫌悪、国粋主義が蔓延している。きちんとした情報を伝えてくれる人々の役割が継続的に重要になってくる」と語った。
チョン・ウソンも「韓国社会に“反難民の世論”があるのは事実」とし、「幸いなのは、そういった世論が少なからず誇張されているということだ。難民に反対する人々の声が大きく目立つだけであって、国民の大多数はまだ難民についてよく知らないか、難民を擁護するかのどちらかに過ぎず、大きな声を上げていないから」と説明した。
韓国でのスケジュールを終えたアンジェリーナ・ジョリーは11月4日午後、アメリカに帰国している。
ハリウッドスターの代名詞として韓国でも厚いファン層を持つアンジェリーナ・ジョリーがソウルで素朴な食事をし、大学を訪れ、そしてUNHCRの特使としてメッセージを伝えた。まさに“特別な韓国訪問”だった。
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