俳優のイ・スンジェが現在の韓国ドラマ界に忠告した。
7月12日、テレビ局「tvN」とオンラインストリーミングサービス「TVING」によるプロジェクト「O'PENing(オープニング)2023」の製作発表会がオンラインで進行された。
今回の短幕劇『散歩』(原題)に出演するイ・スンジェは、作品について話していたところ「tvNがたゆまぬ努力で韓国ドラマの主体になるようにしたが、お願いしたいことがある」と話し始めた。
彼は「歴史劇(時代劇)を再確立してほしい。今の歴史劇は歴史劇ではない。我が民族が多くの侵略を受けながらも独立性を維持し、固有性を維持してきた。危機の時、私たちは一つになった。民族魂を引き上げる作品が出てほしい」と伝えている。
続いて「家庭の人を盛り込んだホームドラマを作ってほしい。今はすべてアクションで、頭に残るものがない」と声を高めた。
そして「観たあとも頭に残り、家族内での話題になりうる、家族全員が座って観られるドラマを作ってほしい。ドラマの第一は感動で、その次が楽しさだ。最近のドラマに感動はなく、面白さだけを追求しているので頭に残らない。感動を与えるなら、視聴者はいつでも戻ってくる」と話した。
また「若い視聴者のために考えられるドラマ、民族魂を吹き込む力作を作ってほしい」と強調している。
なお、イ・スンジェは1935年生まれ88歳の現役最年長韓国俳優で、『風雲』(1982)、『ホジュン宮廷医官への道』(1999~2000)、『思いっきりハイキック!』(2006~2007)、『善徳女王』(2009)、『馬医』(2012~2013)、『シークレット・ファミリー』(2023)など、1980年代から数多くの作品に出演してきた。
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