全世界から多くの愛を受けた『イカゲーム』シーズン1に続き、シーズン2が制作されるというニュースが期待を抱かせたなかで、早くも“雑音”が聞こえている。
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それは制作陣の迷惑極まりない撮影自体に対するものだ。しかも今回がはじめてではないため、さらに批判の声が高まっている。
先立って、とあるオンラインユーザーA氏はオンラインコミュニティに、「昨日撮影が特権だと思っている『イカゲーム2』のスタッフを一人見た」というタイトルで文章を掲載した。
A氏は7月10日、仁川(インチョン)国際空港でエスカレーターを利用しようとしたが、『イカゲーム2』のスタッフから制止された経験を伝えた。仁川国際空港の利用客に被害を与えたにもかかわらず、了解を求めず、さらには申し訳ないという謝罪もないまま、イライラした命令口調で「戻れ」と言われたというのだ。
激怒したA氏は、「自分は撮影に関心がなく、道を通りたかった人たちもとても当惑していた。撮影が特権なのか、あきれる。仁川空港をチャーターしたわけでもないし」とし、「以前からバラエティ番組やドラマの撮影スタッフが市民に容赦なく振る舞って議論になったことが何度もあったが、このスタッフはそれを知らないようだ。そのスタッフ一人のせいで『イカゲーム2』を見る度に思い出すと思う。本人たちが場所を借りたわけでもなく、人々に被害を与えたのに、なぜそんなに堂々としていられるのか」と指摘した。
A氏が指摘した通り、迷惑な撮影で議論となったのは今回が初めてではない。
先立って4月、歌手IUと俳優パク・ボゴム主演のNetflixオリジナルドラマ『本当にお疲れ様でした』(原題)の撮影でも同じような事態が起こった。
とあるオンラインコミュニティには、高敞(コチャン:地名)の「青麦祭り」に行き、菜の花畑で撮影していると、ドラマスタッフが道を塞いだうえに菜の花畑の写真撮影まで防ぐなど無理な制止を行ったという文章が投稿され、似たような被害を受けたというコメントが続いた。
これに対して『本当にお疲れ様でした』の制作会社PANエンターテインメント側は、本サイト提携メディア『OSEN』に、「まず不便を体験された市民の方々に心より謝罪の言葉を申し上げる」とし、「安全な撮影とネタバレ防止のための過程で、不便を最小化するために努力したが、貴重な時間を出して訪問された方々にもう少し細心な注意を払えなかった点に対して、もう一度謝罪する」と頭を下げた。
撮影現場にレンガを投げ込まれる事件も起きた。女優パク・ウンビンが撮影しているドラマ『無人島のディーバ』の撮影が行われたソウル鍾路区・昌信洞の某所で、4月26日午前3時頃、40代の男がレンガを投げ、現場にいた女性スタッフが負傷する事件が起こったのだ。
これと関連して40代の男は調査過程で犯行を認め、「撮影中に発生した光と騒音に腹が立った。眠れなかった」と明らかにしたことが知られ、一般市民の生活区域である現場付近で夜明けに撮影したこと、また騒音があったのではないかという疑惑に包まれた。幸い、女性スタッフに大きな負傷はなかったという。
これらの迷惑な撮影は、市民からの敵意と反発を呼ぶ。さらに芸能界全体に対する否定的なイメージを引き起こしかねない事案であるため、注意深く撮影する必要があることは明らかだ。
もちろん、ギリギリの撮影スケジュールのせいで現場の統制が厳しくなることも理解できるが、どんな撮影地でもセットやスタジオでないのであれば、撮影だけのための空間ではない。しかも視聴者がいるからこそ作品があるという点も、見逃してはならない部分だ。
なお『イカゲーム』シーズン2の制作会社側は7月11日、『OSEN』に「10日に仁川空港で、『イカゲーム』シーズン2撮影中に市民が不便を強いられたという内容に接した。撮影過程で市民の方々に現場状況に対する詳しい案内を差し上げるために最善の努力を傾けたが、不便をおかけしたことを謝罪する」との立場を明らかにした。
(記事提供=OSEN)
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