契約をめぐる対立で注目を集めたEXO(エクソ)のベクヒョン、チェン、シウミンと所属事務所SMエンターテインメントが劇的に和解した。
デビュー11周年を迎えたEXOは、なんとか困難を乗り越えたわけだが、これまでも数々の契約と関連したトラブルがあった。
その専属契約に関する“紛争”の歴史が再び注目を集めている。
最初のスタートは、クリスだった。
EXOは2012年4月に12人組でデビューし、『Wolf』や『Growl』で旋風的な人気を集めた。しかし2014年、クリスが所属事務所するSMエンターテインメントを相手に、専属契約効力不存在確認訴訟を提起して中国に潜伏することとなった。
当時はEXOの初の単独コンサートを、わずか10日後に控えた時点だったため、ファンはもちろん、大衆にも大きな衝撃を与えた。しばらくして所属事務所側は「EXOのメンバー11人だけが単独コンサートに立つ」と発表し、クリスの事実上の脱退を公式化した。
関連した記者会見で「コンサート1週間前に(クリスの)騒動があったにもかかわらず、全スタッフが努力してくれて感動した。メンバーとスタッフに感動した」と心境を語った中国人メンバーのルハンは、その数カ月後の2014年9月、突然グループ活動から離脱した。
その1カ月後、ルハンはクリスと同様に所属事務所を相手に専属契約効力不存在確認訴訟を起こした。
中国人メンバーの相次ぐ脱退でグループに動揺が生じると、同じ中国人メンバーのタオは当時、SNSを通じて「ダイヤモンド10個。残りの10人がブレスレットのように1人も欠けることなく、ずっと一緒にいられたら」と書き、心境を伝えた。
もはや、お約束なのだろうか。2015年4月から中国メディアを通じてタオの“脱退説”が浮上し、実際に同年8月には所属事務所を相手に専属契約効力不存在確認訴訟を提起。前出の2人と同じようにグループから脱退した。
相次いで「脱退」と「専属契約紛争」を起こしたクリスとルハンの訴訟は、2016年7月に終わった。訴訟結果によると、2人は元の契約通り、2022年までSMエンターテインメントとの契約が維持され、それに対する売上分配もSMエンタが引き受けた。
タオの訴訟は2018年3月、最高裁でタオ側が提起した上告が棄却され、敗訴が確定。3人の訴訟結果は同じだったが、先の2人とは異なり、タオは合意ではなく厳然たる敗訴で終えて注目を集めた。
最後に残った中国人メンバーのレイは2022年4月、SMエンタとの契約が終了した。
こうして紆余曲折の末、韓国人メンバー8人だけが残ったEXOは今年、3年8カ月ぶりに完全体での復帰を準備した。
しかし、その過程で今年2月、SMエンタをめぐってHYBEとカカオが買収戦を繰り広げ、不安な雰囲気が生じたりもした。最終的にSMエンタがカカオの懐に入り、希望に満ちた未来が予告されたが、今度はメンバーのカイが5月、突然入隊しなければならなくなった。
EXOの完全体活動が不透明になると思われるが、彼らは入隊したカイを除いた7人でカムバックを準備し、態勢を整えた。
そんななかで6月、チェン、ベクヒョン、シウミンが法律代理人を通じてSMエンタに専属契約解約を通知したのだから、その衝撃は凄まじかった。
最悪の“5人組”になる可能性もあったが、最終的に事務所と3人が和解することとなり、今後も8人でグループ活動を継続することになった。それでもEXOで似たような紛争が続き、ファンの気苦労も大きかった様子だ。
今回もなんとか危機を乗り越えて完全体で団結することになったEXO。彼らが華麗な“第2章”に突入できるのか、今後が注目される。
(記事提供=OSEN)
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