BLACKPINK・ジェニーの女優デビュー作への評価がジェットコースターのようだ。
英『デイリー・メール』は6月13日(現地時間)、「約91万3000人の人々が『The Idol/ジ・アイドル』初回にチャンネルを合わせ、プラットフォーム全体では初週の視聴者数が360万人を越えた」と伝えた。
この数字は、エミー賞を受賞した『ユーフォリア/EUPHORIA』(2019年、330万人)、『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』(2021年、300万人)の初回視聴者数を上回ったものだ。
続いて「ストリーミングでのZ世代からの大きな人気は疑うまでもなく、問題があるポップスター、ジョスリン(演者リリー=ローズ・デップ)の控えダンサー、ダイアン役で演技デビューしたBLACKPINKのジェニーによるもの」と評価。ジェニーは本作でカンヌ国際映画祭デビューも果たしている。
だが同日夜、『デイリー・メール』は再び『The Idol』について言及。「『The Idol』はリリー=ローズ・デップとザ・ウィークエンドの“史上最悪の情事シーン”を特集した第2話で、10万人の視聴者を失った」と報じた。米『バラエティ』も、MaxとHBOでの視聴者が初回の91万3000人から80万人に減少したと伝えている。
第2話は不幸に見舞われたジョスリンが自暴自棄になった末、最終的にクラブオーナーのテドロス(演者ザ・ウィークエンド)と関係を持つシーンが描かれた。
英『GQ』も2人のシーンを「『The Idol』は史上最悪の〇〇〇シーンを見せてくれた」と酷評し、作家のルーシー・フォードは「シリーズの中の対話とダンスは、Googleイメージで“胸”を検索できるということを今知り、興奮した10代の脳から引き抜いたように感じられる」と辛辣な感想を伝えている。
ジェニーの女優デビュー作という点や、ジョニー・デップの娘であるリリー=ローズが主演を務める点など、公開前から大きな話題となった本作だが、蓋を開けてみると過度に過激だという評価が少なくない。第1話でも、ジェニーのダンスシーンが扇情的だと指摘されていた。
全6話のうち1/3が公開された現時点での評価は芳しくない。だが、“完全な失敗”と決めつけるにはまだ早いだろう。残りの4話で酷評を覆すことを期待したい。
◇ジェニー プロフィール
1996年1月16日生まれ。2016年にBLACKPINKのメンバーとしてデビュー。グループ内ではメインラッパーとサブボーカルを担当。2018年に『SOLO』でソロデビューを果たす。同曲のミュージックビデオの再生回数は4億回を超えた。ファッションブランド「シャネル」のビューティーアンバサダーとしても活躍。どんなアイテムも難なく着こなし、「存在そのものがブランド」と呼ばれるほど圧倒的な存在感を放っている。
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