麻薬を常習投薬した疑いがかけられている俳優ユ・アイン（36）が拘束を免れたが、市民からペットボトルを投げつけられた。
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ユ・アインは5月24日23時40分頃、拘束令状が棄却され、ソウル麻浦（マポ）警察署を抜け出した。
彼は警察署前で「警察の拘束への試みに無理があったのではないか」という記者たちの質問に、「私が判断する問題ではないようだ。裁判所が下した判断を尊重し、感謝の気持ち」と答えた。
コカイン投薬の疑いに関しては、「マスコミを通じてそれについて話すことは難しい。残った手続きに誠実に臨みながら、できる疎明をしていく」と話した。また証拠隠滅疑惑に対しては繰り返し否認した。
その後、車で移動する過程で、とある市民がコーヒーの入ったペットボトルをユ・アインの後ろから投げつける危険な行動に出た。
そのペットボトルは体に当たらなかったが、中身のコーヒーでユ・アインの服が濡れた。ペットボトルが落ちる音に驚いたように振り返った彼は、しばらくしかめっ面をしたりもした。
ペットボトルを投げつけたとみられる男性は、フード帽子をかぶったままその場を離れた。
ユ・アインは現在、コカイン、大麻、ケタミン、プロポフォール、ゾルピデムなど5種の麻薬を常習投薬した疑いがかけられている。警察と検察は、ユ・アインの医療記録と麻薬簡易小便検査、国立科学捜査院の毛髪精密検査の結果などを総合し、ユ・アインが麻薬を常習投薬したものと見ている。
ユ・アインの知人である美術家のA氏は、ユ・アインの麻薬投薬を手伝ったり、一緒に投薬したりしていたことがわかった。A氏を含む知人4人も、麻薬投薬の容疑で警察に立件された。
警察はユ・アインが初犯ではあるが、証拠隠滅の憂慮などを提起して拘束令状を申請。しかし裁判所は、「被疑者が防御権行使の範囲を越えて証拠を隠滅したり逃亡したりする恐れがあると断定することは難しい。現段階で拘束の理由と必要性を認めるのは難しい」とし、拘束令状を棄却した。
なおユ・アインは令状審査前、取材陣の質問に「容疑を相当な部分を認めている」「（麻薬投薬を）後悔している」と繰り返し強調した。拘束の岐路に立たされた彼が、相当数の容疑を認める方向に弁論戦略を変えたものと見られる。
警察は棄却理由を検討し、拘束令状を再び申請するかどうかを検討する方針だ。
◇ユ・アイン プロフィール
1986年10月6日生まれ。韓国・大邱（テグ）出身。2003年のドラマ『四捨五入』でAraの恋人役を演じ一躍有名になる。デビューから1年でファンミーティングが開催されるほど異例の速さで人気を高めるが、芸能活動を一時休止。2006年から活動を再開し、様々なドラマや映画で助演を務める。2010年のドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』で強い存在感を発揮し、ドラマ『ファッション王』『チャン・オクチョン』『密会』、映画『ワンドゥギ』『ベテラン』『王の運命 -歴史を変えた八日間-』『バーニング 劇場版』『#生きている』などの話題作に出演して活躍している。
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