グループ解散やメンバー脱退が頻発するK-POPアイドルの“魔の7年ジンクス”は、もう存在しない。
【写真】なぜK-POPグループは「7年」で解散してしまうのか
K-POPアイドルの“魔の7年ジンクス”が次第に影を薄めている。所属事務所との専属契約を基準に「7年」の時期がくれば、すぐにグループ解散の岐路に立たされてきたK-POPアイドルたちだが、最近は様々な形態でグループを継続している様子だ。
解散なしにグループ名までそのまま使うケースも珍しくなく、すべてのメンバーが新しい所属事務所に移籍してもグループを維持するケースも生じた。もはや“魔の7年ジンクス”ではなく、解散のない共存を選ぶK-POPアイドルたちだ。
ボーイズグループGOT7は2022年5月、メンバー全員が揃った完全体でカムバックした。2021年1月にJYPエンターテインメントとの専属契約終了でバラバラになったGOT7は、1年3カ月ぶりに完全体でアルバムを発表し、グループの存在を守った。
演技など個人活動を行い、海外で活動してきたメンバーまで含めて全員が意気投合したという点で意味が大きかった。JYPエンタを離れ、GOT7も解散の手順を踏むと思われたが、メンバー全員がグループを維持することに同意したためだ。
何よりも、JYPエンタを離れても「GOT7」という名前をそのまま使うことができたという点でも意義の大きいカムバックだった。メンバーがそれぞれ個人活動をしている間、JBはJYPエンタから商標権を譲り受け、グループのカムバックを準備したのだ。JYPエンタ側はメンバーたちに快く「GOT7」の商標権を譲渡したという。
GOT7と似た状況で、今年のカムバックを予告したグループがINFINITEだ。
2010年6月にデビューしたINFINITEは、所属事務所Woollimエンターテインメントとメンバーの専属契約が順に終了し、グループ活動が休息期に入った。2017年、メンバーのホヤが再契約せずにチームを離れて6人組として再整備されたが、メンバーの兵役や契約終了などで完全体での活動が容易ではなかった。
特に昨年、イ・ソンジョンが最後にWoollimエンタを離れることになり、グループ解散の流れとなった。しかしINFINITEは再び団結した。
彼らは今年5月6日、「INFINITEカンパニー」の設立を公式発表し、6人組でのカムバックを予告。リーダーのキム・ソンギュがINFINITEカンパニーの代表となり、Woollimエンタから商標権まで譲り受け、グループ名まで守ることができるようになった。GOT7のようにメンバーたちはそれぞれ違う事務所に所属しているが、解散ではなくチームを守ったわけだ。
他にも、『Rollin'』の“時間差ブーム”で人気を博したガールズグループBrave Girlsも、チームの維持を選択した。
Brave Girlsは去る2月、Braveエンターテインメントとの専属契約が終了し、各自の道を歩むことになった。デビューから長い間注目されなかったが、2021年に過去に発表した『Rollin'』が大ブームとなり、浮上したグループだっただけに残念な声が多かった。
つまるところ、“魔の7年ジンクス”で解散すると思われたが、彼女たちはメンバー4人全員がワーナーミュージック・コリアへと移籍し、チームの維持を選択した。ただ、Braveエンターテインメントが商標権を持っているため、グループ名は「BB GIRLS」に変えた。既存のメンバーのまま、新しい所属事務所で2回目のデビューをすることになったBB GIRLSだ。
2010年7月にデビューしたボーイズグループTEEN TOPも、メンバーの所属事務所は違ってもチームを維持している。2021年、ニエルとチャンジョがTOPメディアとの専属契約を終了して事務所を離れることになったが、チーム活動は共にすることにした。彼らは今年7月のカムバックを予告し、ファンの期待を集めている。
“最長寿アイドル”と呼ばれるグループSHINHWA、そして少女時代も、メンバーの所属事務所は違ってもグループ活動を維持している先輩たちだ。
もはやK-POPアイドルに“魔の7年ジンクス”は有効ではないのかもしれない。
(記事提供=OSEN)
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