ベテランといえるK-POPアイドルに懲役刑の執行猶予が宣告された裁判を不服とし、検察側が控訴した。
4月27日、法曹界によると検察は、ボーイズグループSHINHWA(神話)のシン・ヘソン(43)の1審を審理したソウル東部地裁・刑事4単独に、前日(4月26日)控訴状を提出した。
先立って1審でシン・ヘソンは、道路交通法違反(飲酒測定拒否)、自動車不法使用容疑で懲役6カ月、執行猶予1年を宣告された。検察は去る4月6日に開かれた結審公判で、懲役2年を求刑していた。
裁判所は当時、「被告人が事件の公訴事実をすべて認め、提出された証拠も有罪と認められる。飲酒測定拒否は飲酒運転事件の処理の核心である血中アルコール濃度測定自体を拒否する行為であり、それ自体で罪質が軽くない。当時、被告人が飲酒運転をしたと認めるに値する理由もあり、飲酒運転そのものよりその罪質が良くない」と述べた。
それでも「被告人が捜査機関ですべて認めて反省の態度を見せている点、人的・物的被害が発生していない点、車両所有者が処罰を望まない点、過去の飲酒運転の前歴は2007年である点、罰金刑を超過する刑事処罰がない点などが有利に作用した」と量刑理由を説明した。
シン・ヘソンは2022年10月10日、ソウル江南(カンナム)区の飲食店で知人と一緒に代行運転手が運転する車両に搭乗した。しかし翌日未明、泥酔状態で13kmほど飲酒運転し、ソウル松坡(ソンパ)区の道路に停車。その後、市民の通報で出動した警察に摘発されたが、飲酒測定を拒否して現行犯として逮捕された。
さらに彼は飲食店を出た当時から泥酔状態で、自分の車に気づかず、他人の車を使用したことが明らかとなり、自動車不法使用の疑いまでかけられた。車両窃盗の疑いまで提起されたりもしたが、これは故意性が立証されなかった。
シン・ヘソン側は「泥酔状態だったシン・ヘソンはカバンの中に自分の車のキーがあると考え、その後、近くにあった車のドアが開くと、該当車両が自分の車だと勘違いして助手席に乗った」と説明した。
そもそもシン・ヘソンは人気アイドルグループSHINHWAのメンバーだ。SHINHWAは最長寿の男性アイドルグループとして長い間、国内だけでなく、海外ファンからも愛されてきた。そんな人気グループの中心メンバーであるシン・ヘソンが飲酒運転事件に関与し、大きな衝撃を与えた。
さらに問題は、シン・ヘソンの飲酒運転は今回が初めてではないということだ。彼は2007年にも飲酒運転で摘発された。当時もシン・ヘソンは、免停に該当する血中アルコール濃度0.097%の状態で車を運転し、議論になったことがある。
懲役2年を求刑した検察が控訴状を提出しただけに、2審があるのか注目が集まっている。
◇シン・ヘソン プロフィール
1979年11月27日生まれ。1998年にSHINHWAのメンバーとしてデビュー。メインボーカルを務め、『Hey, Come on!』『Your wedding』『Perfect Man』など数多くのヒット曲を発表して大きな愛を受けた。2005年にはソロ歌手としてもデビュー。SHINHWAメンバーのなかで唯一、演技経験がなく、アーティストとしてのイメージが強い。
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