人気の浮き沈みが激しい芸能界。それは韓国も例外ではなく、トップスターの位置を維持するのは大変だ。ちょっとした慢心や驕り、スキャンダルでその地位は一瞬できえさられてしまう。
それだけに気になるのは、かつて人気だった“あの人”たちのその後だ。
シリーズでお届けしている「韓流スターあの人は今」。今回はセレブ暮らしから抜け切れず、一時期、芸能界から消えてしまった人気女優のその後を紹介する。
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シン・ウンギョンという名の人気女優をご存じだろうか。
日本のホラー映画『リング』の韓国版リメイク作に主演し、2001年には映画『花嫁はギャングスター』が大ヒット。飾らないナチュラルな魅力と高い演技力で、男女を問わずに人気を集めていた実力派だ。
『欲望の炎』(2010年)、『欲望の仮面』(2012年)、『隣人の妻』(2013年)など、テレビドラマにも多数主演しており、『家族の秘密』(2014年)などは日本でもそれなりの知名度を誇った。“愛憎ドラマの女王”といっても過言ではないだろう。
そんな彼女のイメージを地に落としたトラブルが2015年にあった。
事件の発端は、彼女の前所属事務所ランエンターテインメントの告訴から始まる。告訴内容は「作品への出演辞退をチラつかせて、毎月、数百万ウォン(数十万円)の豪遊代を事務所に負担させた。事務所への数億ウォン(数千万円)の借金を返済していない」という信じられない内容だ。
これだけでも大問題なのだが、前々所属事務所が前事務所のいい分が正しく、自社でも同様の事態があったことを告発。さらに、離婚した夫の母が「シン・ウンギョンは離婚後、障害を持つ息子と会ったのは2回」などと、薄情な人物であると告発したのだ。
暴露合戦になれば、無傷で済むことはない。彼女のイメージは完全に失墜し、当時所属していた事務所ジダムを解雇され、2016年末には7億9600万ウォン(約7960万円)の税金滞納まで発覚した。
事務所との不和、障害を持つ息子への冷たい対応、税金滞納という3重トラブルでもはや、復帰は絶望的と言われ、実際2015年後半からは芸能界から姿を消した。
ようやく芸能界復帰ができたのはスキャンダル発覚から2年後の2017年。ドラマスペシャル『悪い家族』で女優復帰し、翌2018年にはドラマ『皇后の風格』の熱演から「トラブル多くても演技の天才。悪魔の才能だ」と評価された。
一時は女優生命が絶たれる寸前だったシン・ウンギョン。好感度の高い女優にとって、スキャンダルは命取りになりかねないだけに、今ではきっと浪費生活に終止符を打ち、地に足ついた生活を送っているに違いない。
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