人気オーディション番組の投票結果を捏造して視聴者を騙し、実刑となったプロデューサーを再入社させた会社側が謝罪した。
4月5日、ケーブルテレビMnetを運営するCJ ENMが公式立場を発表し、「Mnetの経歴職採用に失望したすべての方々に、心よりお詫び申し上げる」と謝罪した。
続けて「アン・ジュンヨンPDの採用決定は、弁解の余地のない誤った判断だった。過去の過ちを挽回する機会を与えようとした決定は、社会の公正に対する目の高さに符合していなかった」と伝えた。
そして「採用基準と関連して不足していた点を謙虚に受け入れ、今後、今回明らかになった問題点を早く補完し、類似したことが再発しないようにする」と付け加えた。
先立ってアン・ジュンヨンPDは2019年、IZ*ONEやWanna Oneといった人気グループを誕生させたオーディション番組『PRODUCE 101』シリーズで、投票結果を操作した疑惑をかけられた。
彼は『PRODUCE』シーズン1からシーズン4まで演出を担当しながら、視聴者の有料投票の結果を不正に操作し、芸能事務所関係者から数千万ウォン(数百万円)相当の接待を受けたとされた。
不正な操作によって、本来であればデビューできた練習生が落選するなどの悲劇が数多く起こった。
最高裁は2021年、投票操作事件で起訴されたアン・ジュンヨンPDに、1審と同じ懲役2年の判決を下した。アン・ジュンヨンPDは追徴金3699万7500ウォン(約370万円)も課せられた。
アン・ジュンヨンは2022年にMnetを退社したが、本人の切実な意志で今年4月からMnetに再び入社した。
Mnet側は4月3日、「アンPDが過去の過ちに対する凄絶な反省、Mnetと個人の信頼回復のために役割を果たしたいという切実な意志を考慮して、もう一度機会を与えることに決めた」と説明した。
しかし批判の声が収まらず、CJ ENMが謝罪することになった。
CJ ENMの公式立場全文は、以下の通り。
◇
Mnetの経歴職採用に失望したすべての方々に、心よりお詫び申し上げます。
アン・ジュンヨンPDの採用決定は、弁解の余地のない誤った判断でした。過去の過ちを挽回する機会を与えようとした決定は、社会の公正に対する目の高さに符合していませんでした。
Mnetを愛する多くの方々、そして最高のコンテンツ企業という自負心で黙々と業務に邁進してきた役職員の皆様に、申し訳ないという言葉をお伝えします。
当社は過去4年間、オーディション番組の公正性を高めるために制作と分離された投票管理システムを構築しました。またモニタリングの強化、「視聴者委員会」運営など、制作過程の透明性も高めてきました。
それでも採用基準と関連して不足していた点を謙虚に受け入れ、今後、今回明らかになった問題点を早く補完し、類似したことが再発しないようにいたします。
公正と信頼回復のための私たちの努力に、今後も愛情のこもった激励と叱責をお願いします。今回のことで多くの方々に失望を抱かせた点、心から反省し、もう一度頭を下げて謝罪します。
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