批判を受けるしかないコンテンツを配信しながら、お金は稼ぎたいし、悪口は聞きたくない。
【画像】「前歯までタイプ」男性アイドルに口説かれた美人配信者
ただ応援と後援だけを受けたいという欲が彼女たちの悩み(?)となり、その悩みを放送で解決しようとする。
韓国で使われる「ヨケム」という造語の本来の意味は、女性のネット配信者がカメラをつけて放送するという意味だった。しかし、ある瞬間から外見と体つきで視聴者を集めるという意味に“変質”し、否定的な意味を持つようになった。
それもそのはず、特別なコンテンツを用意することもなくトークし、歌を歌い、踊りながら、視聴者が望むリアクションをするだけの姿に変わったためだ。
だからこそ、彼女たちの放送には常に“性商品化”の議論がつきまとう。それでも外見をコンテンツにした女性配信者たちは、大きな手間と努力を伴わなくても簡単に収益を得ることができる配信を続けた。
視聴者を引き付けるため、さらに後援を受けるために、ぎりぎりのレベルの衣装と露出を敢行した。
そんな苦労(?)のおかげで、彼女たちは他の人が想像すらできない収益を短期間で得ることができた。月に1億ウォン(約1000万円)以上の収益を得るという女性配信者も増え、より大きな収益を得る彼女たちは熱心な視聴者を捕まえるために、より強く、より刺激的に配信に臨んだ。
高い収益、芸能人に劣らない外見の彼女たちであるだけに、放送界も彼女らに注目し、悩みを聞く番組に出演することも。ただ、彼女たちの悩み自体が眉をひそめさせる。
“性商品化”をしたのは他でもなく自分自身であるのに、それで悪口をいわれるのがストレスというのが彼女たちの共通の悩みだ。
最近、韓国で放送されたバラエティ番組『進撃のオンニたち』(原題、チャンネルS)には、女性配信者のバビアン(BABBYANG)が出演し、「胸でお金を稼ぐのは罪なのか」と悩みを打ち明けた。
バビアンは、とある放送局の報道局で美容関連の仕事をしていたが、入社5年目で体がついていかず、家でできることを探すようになり、趣味を生かしてゲーム放送BJ(ブロードキャスティングジョッキー:顔出しで動画配信する人)を始めたと明らかにした。
その時、周囲から「長所を活用しろ」と言われて露出の高い衣装を着始め、人生が変わったという。彼女はBJを始めて2年目で両親にブランド品を買ってあげることができ、もともと住んでいたワンルームから広い部屋に引っ越したと話した。
視聴者からのセクハラ的な反応によって、パニック障害の診断まで受けたとも語ったが、悩みよりも収入などの自慢がさらに伝わってくるしかなかった。
バビアンだけではない。彼女と似たコンテンツで個人放送を進行する女性配信者たちが、同じ悩みとストレスを受けていると打ち明けた。そしてセクハラ性の発言が一線を越えたと視聴者たちを批判したりした。つまりは、お金は稼ぎたいが悪口は聞きたくないというわけだ。
なお昨年、韓国教育部(“部”は日本の“省”に相当)と韓国職業能力研究院が、小・中・高1200校の学生、保護者、教員など計3万7448人を対象に実施した「2022年、小中等進路教育現況調査」を行った。
その結果、ネット配信者を含む「クリエイター」は6.1%の票を得て3位に上がった。医師や警察・捜査官よりも高い数字だった。
(記事提供=OSEN)
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