Netflixのドキュメンタリー『すべては神のために:裏切られた信仰』の波紋が韓国芸能界に広がっている。
そのドキュメンタリーでは、日本では「摂理」の名で知られるキリスト教福音宣教会が取り扱われたのだが、その団体と関連して過去にトーク番組で公開した女性タレントのエピソードが改めて注目されたかと思えば、両親が信者のK-POPアイドルまで登場した。
韓国では現在、該当宗教団体の教祖に対する社会的な怒りがあまりに大きいだけに、芸能界は事態を敏感に注視している。
ボーイズグループDKZのギョンユンは、両親がキリスト教福音宣教会の信者という疑惑が提起され、四面楚歌に陥った。
これはドキュメンタリー公開後、各種オンラインコミュニティを通じて各地域のキリスト教福音宣教会教会の位置が特定される過程で知らされた。
DKZの所属事務所DONGYOエンターテインメント側は3月7日、「SNSおよびウェブ上に掲示されているDKZのメンバー、ギョンユン君の家族の方が運営する業者と関連し、本人と家族に確認した結果、ギョンユン君は特定団体に対して多くの方々の情報提供や放送内容を確認するまでは、両親が通う正常な一般教会と認識しており、放送と関連した内容に接したこともなく認知したこともない」と伝えた。
また、「今日、事実を知って即時、ギョンユン君もやはり放送内容を確認して驚愕を禁じ得ず、家族が運営していた業者は直ちに営業を中止すると同時に、特定団体と関連したすべての部分を確認し、背教および今後いかなる関連もしないことを明確に申し上げる」と明らかにした。
ただ、所属事務所の釈明後も影響は続いている。一部のファンは、過去にギョンユンがインタビューで「叔母が牧師で、いつも僕たちのために祈ってくれる」と話した事実に言及し、ギョンユンが本当に家族の宗教を知らなかったのか疑問だと主張。追加の釈明を要求した状態だ。
ミス・コリア出身でタレントのチョン・ガウンは、過去のトーク番組で公開したエピソードが話題となっている。
彼女は2010年の番組で、怪しいカルト団体のモデルウォーキング授業を受けたことがあると告白したことがある。その話に登場する団体が、キリスト教福音宣教会のようだという疑惑が提起されたのだ。
当時、チョン・ガウンは「大学時代にモデルを夢見たが、家の反対が激しかった。そんなとき、“安い価格でモデルのウォーキングを教えてくれる芸術団がある”と聞いて訪ねた」とし、「塾に行ったが、“先生”という男は露天風呂で水着だけを着ており、様々な女性たちも水着を着たまま可愛がられるために集まっていた」と話した。
続けて「ウォーキングを教えてくれた人は、“すべてが先生のために準備したもの”と話した。その後、首と腰の痛みを感じたのだが、その人が“先生が痛いところを一度触ってくだされば治るのに”というので、塾に“先生”を訪ねたが不在で、出会いは不発に終わった」と振り返った。
チョン・ガウンは「後でその“先生”がテレビに出ていた」とし、後で知ったところ、カルト団体だったことに気づいたとのこと。「女性信者にもちょっかいを出すという事実に衝撃を受け、そのとき会えなかったことが、むしろ幸いだった」と話した。
オンライン上では、その時期と暴露されたキリスト教福音宣教会の創設者チョン・ミョンソクの手法が似ているとし、チョン・ガウンが話したカルト団体はキリスト教福音宣教会ではないかと推定している。
他にも、キリスト教が異端と指定した宗教の信者である一部の芸能人たちが、キリスト教福音宣教会の信者と見られるなど、オンライン上で同団体の“信者探し”が続いている。
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