心理学専攻者で家庭内暴力カウンセラーとして勤める妻は、夫が7歳の娘に眼鏡を投げる姿を見て、児童虐待だと通報したことがあると明らかにした。
何よりも、夫が娘と遊ぶ姿が議論の火種になった。夫は娘をぎゅっと抱きしめたり、お尻を触ってくすぐったりするスキンシップを見せた。娘が嫌だと表現する姿が何度もカメラに捉えられた。
そんな夫の行動に対して、多くの視聴者から「児童に対する性的虐待だ」との声が上がった。問題のシーンはOTT(動画配信サービス)から削除され、放送通信審議委員会には2900件余りの苦情が入った。
だが最も大きな問題は、そんな夫の問題行動を煽るようなオ・ウニョン博士の態度だった。番組でオ・ウニョン博士は、夫に対して子供のお尻を触ってはいけないと指摘しつつも、その後は彼を慰めることに集中した。
オ・ウニョン博士は、“新しい父親”になった夫の苦痛を理解するような発言を続けた。彼女は「夫がかわいそうだ。とても寂しい人だというのが感じられて、かわいそうだった。夫の基本情緒は、とても寂しいということ。夫は家族に何があるのかずっと探ろうとしており、自分の肩に誰かが顔を寄せてほしいという気持ちがあるようだ」と話した。
そもそもオ・ウニョン博士は、バラエティ番組『私たちの子供が変わりました』(原題)を通じて、子供と両親の関係の問題点を正確に指摘して関心を集めた人物だ。しかし数多くの番組に出演しながら、日に日に刺激的な話を扱うようになっているように見える。
問題解決に対する肯定的な評価よりも、相談者と関連した話題と議論だけが注目を集めている状況が続いていたのだ。
オ・ウニョン博士の番組が議論となったのは、今回が初めてではない。彼女が他のチャンネルで進行する『オ・ウニョンの金の相談所』(原題)でも、歯医者でインフルエンサーのイ・スジンが“悪魔の編集”を主張し、予告編によって俳優イ・チャンフンなどが思いがけない議論に包まれもした。
いずれにしても『オ・ウニョンレポート-結婚地獄』に対する多くの非難は、番組の打ち切りを要望する声にまで変わった。すると番組制作陣は謝罪文を発表し、オ・ウニョン博士を擁護した。
制作陣は、「オ・ウニョン博士は約5時間にわたって行われた撮影中、夫の行動の問題点を具体的に指摘し、非常に断固として批判して変化を促した経緯がある。しかし、その内容が後半部分に集中し、相当部分が編集され、オ博士およびMCたちが夫の行動に温情的な印象を与えたのもやはり制作陣の不覚」と話した。
制作陣は謝罪したが、オ・ウニョン博士に対する失望と番組に対する非難の声は当分続くものと見られる。
(記事提供=OSEN)
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