韓国大手芸能事務所SMエンターテインメントのアーティストたちが相次ぐソロデビューで、グループ活動の“空白”を賢く埋めている。
【写真】Red Velvetスルギ、レギンスの“引き締め”ボディ
まずボーイズグループSHINeeのミンホが2008年のデビュー後、初めてソロアルバムを発売した。これでSHINeeはテミンを皮切りに、ジョンヒョン、キー、オンユ、そしてミンホまで、メンバー全員がソロデビューしたグループとなった。グループメンバー全員が歌手としてソロアルバムを発表するケースは異例だ。
ミンホは2019年の「SMステーション」を通じて初のソロ曲『I'm Home』を発売し、2021年12月に2番目のソロ曲『Heartbreak』を発表した。日本でも『Falling Free』『Romeo and Juliet』などの音源を発売した。
グループではなくソロで本格的なスタートを知らせたミンホは、12月6日に初ソロアルバム『CHASE』の音源を公開したことに続き、12月7~8日にはソウルで単独ファンミーティングを開催して忙しい活動を続ける予定だ。
EXOの“長兄”シウミンも、2012年4月のデビュー以来、10年ぶりにソロデビューした。今年9月、初のソロアルバム『Brand New』をリリースしたのだ。1990年代~2000年代初めを彩ったジャンルなど、シウミンが好きな音楽のスタイルを盛り込んだ初のソロアルバムで、グローバルチャートを席巻するなど強力なパワーを証明した。
今年デビュー10周年を迎えたEXOは、シウミンの他にもメンバーたちの相次ぐ軍入隊で生じたグループ活動の空白を多彩なソロ活動で埋めており、目を引く。ベクヒョンやカイだけでなく、今年だけでもスホ、シウミン、チェンが相次いでソロアルバムを発売し、兵役による空白期を充実させている。
ソロデビューの記者懇談会でシウミンは「ソロアルバムを出して早くファンに会いたかった」とし、「EXOとしての活動もとてもやりたい。早いうちに一緒に活動したい」という思いを伝えたりもした。
ガールズグループRed Velvetのスルギもソロデビューを果たした。デビュー8年目だ。今年10月、初のミニアルバム『28 Reasons』を発表したスルギは、魅惑的な魔女に変身して強烈なパフォーマンスを見せただけでなく、優れたボーカルで好評を得た。
スルギの他にもウェンディ、ジョイなどのソロアルバム活動と、アイリーン&スルギのユニット活動まで多様な音楽的力量とスペクトラムを表わし、Red Velvetのアイデンティティをさらに強固にしている。
特にRed Velvetは、グループとソロの二兎を得たという点も注目に値する。今年の春に『Feel My Rhythm』で韓国の音源、アルバムチャートの1位を独占し、デビュー8年目にしてグループの自己記録を更新。11月28日に発売した新しいミニアルバム『The ReVe Festival-Birthday』も、勢いはそのままだ。同アルバムは発売前から先行注文量が71万枚を突破して自己記録を更新しており、タイトル曲『Birthday』は各種音源チャート上位圏に入っている。
SMエンターテインメントのまた別の大型グループNCTのメンバーたちもドヨン、マーク、ジェヒョン、テイル、テンなどがソロ曲やOSTなどを通じて、ソロアーティストとしての魅力を表わしている。メンバー数が多いだけに、他メンバーのソロ活動も期待を集めている。
とあるK-POP関係者は、「東方神起メンバーたちがデビュー16~17年ぶりにソロデビューしたことに比べれば早くなった傾向」とし、「グループ活動だけに固執した過去とは異なり、グループの空白期を減らしてファンを維持できるソロ活動に肯定的な雰囲気だ」と耳打ちした。
SUPER JUNIORのキュヒョン、少女時代のテヨンなど、ソロの成功例が役に立ったという見方もある。また別の関係者は、「“魔の7年ジンクス”(契約から7年でグループが解散するというジンクス)を超えて出てくるソロ活動という点が特徴だ。メンバー個人にとっても転換点であり、グループの雰囲気を変える契機にもなりうる」と分析した。
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