BTS(防弾少年団)が入隊を発表したが、大手芸能事務所HYBEの株価、いわゆる“BTS株”は上昇傾向を見せている。不確実性が解消されたという分析だ。
【注目】BTSメンバーも行く「兵役」は過酷…どんな訓練を受けるのか
10月18日、韓国の有価証券市場でHYBEの株価は前取引日より4.78%上がった12万500ウォン(約1万2050円)で取引されていることが確認された。
BTSメンバーが公式に兵役計画を打ち出したことで、証券街は株価変動の“主犯”とされた最も大きな不確実性がひとまず解消されたと分析し、肯定的に評価した。
先立ってBTSの所属事務所BIGHIT MUSIC側は10月17日、公式立場文を通じて「BTSが兵役義務のための具体的な準備に着手した。BTSは各メンバーの兵役履行計画に合わせて当分、個別活動に集中する。メンバーのJINは今月末、入隊延期の取り消しを申請し、その後、兵務庁の入営関連手続きに従うことになる。当社とメンバーはおよそ2025年にBTSの完全体活動を希望している」と明らかにした。
その後、HYBE側はBTSの兵役履行中も継続的な成長を謳歌できるという内容を盛り込んだ株主書簡を発送した。
それによると、BTSの一部メンバーの個別活動が2023年上半期まで行われ、2025年頃の完全体活動の再開を希望している。また事前に準備しておいた多様なコンテンツで、ファンがBTSに会えるようにする予定だ。
HYBEはマルチレーベル戦略を通じて、ファンに感動を提供できる音楽とアーティストを着実に輩出していく計画だ。プラットフォームとソリューション事業に新しい技術を融合させ、より多彩な経験を披露する計画であり、9つのレーベルが独立的な権限を基盤に多様な音楽とコンテンツを作っていくという戦略だ。
HYBEのマルチレーベル戦略の成果は、すでにかなり可視化されている。この3年間、BTSを除いたHYBEレーベルアーティストの売り上げが、年平均3倍以上も成長したのが代表例だ。今年のHYBEの連結売上でBTSを除いたHYBEレーベルアーティストが占める割合は35~40%に達すると予想している。
さらに新型コロナによる不確実性が解除されたことにより、公演部門ではさらに大きな成長を遂げるものと期待される。
特に2023年には韓国と日本、アメリカで4グループ以上の新人をデビューさせ、グローバル音楽市場での影響力を強化させるという立場だ。
その他にも技術的にはWeverseライブ発売を通じてコンサートのような大規模イベントを中継できる力量を確保し、アメリカと日本などの海外アーティストの引き入れ拡大も推進している。またゲーム事業では第2四半期に成功裏に発売した「BTS Island:インザソム」を継続的に拡大させる予定だ。
国内外のファンもBTSの決定を応援している。BTSメンバーが自ら軍入隊を決め公式に発表した後、ファンはオンラインコミュニティとファンプラットフォームなどを通じて「元気に行ってこい」という応援と激励の文章を残している。BTSメンバーの決定を支持するという立場だ。
(記事提供=OSEN)
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