兵役問題で様々な議論があったBTS(防弾少年団)が最終的に兵役義務を履行すると発表した。
所属事務所BIGHIT MUSICは10月17日、公式立場を発表し「BTSが兵役の義務を履行するための具体的な準備に着手したことをお知らせする」と伝えた。
特に最年長メンバーであるJINは、「10月末に入隊延期の取り消しを申請する予定」とした。JINは今年末までに入隊すると見られる。
では、具体的に入隊したら何をするのだろうか。
新兵が行うのは、兵役で最も過酷とされる最初の5週間にわたる「基礎軍事訓練」(=新兵訓練)だ。
内容としては、制式訓練、射撃訓練、野営訓練、行軍などがある。例えば、射撃訓練は、25メートル先の標的を正確に撃つための様々な訓練を受ける。野営訓練は、野外でテントを張って宿泊する訓練なのだが、真冬に行うと凍えそうなほど辛いと有名だ。
長期的な戦闘を想定した訓練も行われる。特に重要なのが遊撃訓練だ。これは山野を駆け回って敵に近づいて攻撃を加える訓練で、無理な姿勢を続けることが多く、訓練後は疲労困憊になるという。
また、敵の化学攻撃に備えたガス室訓練なども行われる。特別な部屋で催涙ガスを浴びて辛抱する訓練だが、行うのは1回だけでも非常な苦痛をともなうそうだ。
こうした訓練を段階的に行ったうえで、最後に行軍を行う。行軍は、重い装備を背負って20キロ前後の距離を早足で歩く訓練で、夜を徹して行われる。この訓練を通して仲間同士の連帯感が培われていく。
すべての基礎軍事訓練が終わると、いよいよ本格的な軍務が始まる。約2年にわたる兵役は、想像以上に過酷でハードだ。
しかも韓国で兵役入りする若者の平均年齢は20~21歳とされており、今年30歳となるJINは、彼らに混ざって厳しい訓練を行う必要があるのだ。体力的にもかなりきついところがあるだろう。
それでも除隊したスターたちは、ほとんどが兵役が精神的にも肉体的にも良い経験となったと話す。BTSメンバーも兵役を経験して、さらに成長した姿を見せてくれるはずだ。
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