演出はキム・ヒウォン、脚本はチョン・ソギョンで制作はスタジオドラゴン。まさに興業の“三重奏”だ。
正直なところ、最初の10分はサツマイモのようにドロドロしたドラマだと思っていた。
一つ間違えれば観るのをやめようと思った危険な瞬間が何度も迫ってきた。
自分の子どもをこき使う親と、しきりにやられても暮らす娘たちだなんて。これから展開されるストーリーもハッキリわかったと思った。「良かった。これで観るドラマも少し減らして休もう」。そう思った矢先だった。
オープニングのクレジットが消えて10分後、記者は再び、最近の韓国ドラマのハイレベルさに感嘆を禁じえなかった。
『シスターズ』に関する紹介は最小限に抑えたい。これはしっかり自分の目で観なければならないドラマであり、生半可な芸能コラムでネタバレをされては困る名作ドラマだからだ。
現在、『シスターズ』の視聴率は第2話までの放送で最高9.9%まで上がり、好評を続けている。韓国のNetflixでも人気順位1位に上がっている。
『シスターズ』は貧しいながらも友愛に満ちた3姉妹が、韓国で一番裕福で力のある家門に対抗する話だ。
「巨大な事件に巻き込まれた3姉妹が“お金”という人生の宿題を解決していく過程が、爽快な面白さをもたらしてくれる」。制作会社のプロモーションの文言はこうだった。
こうしたよくあるラッピングでも、「そうだ、そんなドラマだ」と思って裏切られるのが醍醐味だ。
映画『お嬢さん』『別れる決心』からドラマ『マザー~無償の愛~』に至るまで、繊細な筆力を立証したチョン・ソギョン作家と、『ヴィンチェンツォ』『王になった男』などを通じて感覚的な演出を披露したキム・ヒウォン監督が意気投合した『シスターズ』。
「最も低く暗い所から、最も高く明るいところへ」向かおうとする3姉妹を描くキム・ゴウン、ナム・ジヒョン、パク・ジフが生み出す完璧なシナジー効果を、今後の放送回でもさらに期待してみたい。
(記事提供=OSEN)
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