空港でカートを押さなかっただけで“パワハラ議論”が巻き起こってしまった。ガールズグループRed Velvetのアイリーンを巡る批判の実体を探ってみた。
最近、アイリーンは時ならぬパワハラ議論に包まれた。インドネシア・バリの空港でアイリーンとスタッフが移動している姿が写真で公開されたなか、アイリーンがスタッフに重いキャリーケースを押し付け、軽いカバンだけを持っているような姿が写っていたためだ。
アイリーンがその空港にいたのは、親しいスタッフたちと一緒に休暇を取るコンセプトのバラエティ番組を撮影するためだ。そんななかでスタッフが荷物を積んだカートを押し、アイリーンはカバンを持って颯爽と歩いている写真が公開されたのだが、オンラインを中心に反応が極端に分かれた。
まず、「本当に親しい友人同士で行ったとしながら、荷物はすべてスタッフが持っている。誰が友人同士で旅行して、友達に荷物を全部持たせるというのか。本当に不愉快だ」という指摘があった。これには多くの人が同調し、似たような意見を寄せた。
一方で、「過度な解釈だ」「無理やりにでも批判している」「マートに行ってもカートは一人が押す」という意見もあった。実際に写真のスタッフが一人で大変そうにすべてのキャリーケースを運んでいるのではなく、複数のキャリーを1台のカートに乗せて移動しているだけに、荷物を押し付けたわけではないという見方だ。
ただ優勢なのは、アイリーンに対する批判の声だろう。特にアイリーンが過去にパワハラ疑惑を謝罪しているだけに、再び彼女に向けた攻撃的な批判が激しくなった。
しかしアイリーンを見るために駆けつけた現地ファンのレビューでは、異なる姿が知られた。アイリーンが自分を見るために集まったファンと歓迎する人々に最善を尽くしてファンサービスをしながら、笑顔も絶やさなかったというのだ。ファンは、人だかりのなかでアイリーンがマネージャーやスタッフたちと離れて対応してしまうところだったと心配したりもした。
これと関連して、とあるテレビ関係者は『OSEN』に「アーティストとスタッフが空港を訪れたとき、なるべくアーティストを身軽にすることが正しい。海外で人気のあるアイドルなら、なおさらだ。ファンが集まってしまう状況に備え、スターが先に抜け出せるように準備しておくためだ。もちろん、自らキャリーケースやカートを押すスターもいるが、それを見守るマネージャーたちは困惑する。できればスタッフが統率するのが正しい。空港撮影が必要な場合も、制作スタッフが別に管理する」と話した。
また別のマネジメント業界の関係者は、「すべてのスターが否定的なイメージでダメージを受けるが、アイドルの場合、その被害がはるかに大きい。普通に友人同士で空港に行ってカートにキャリーケースを積んで移動するときも、全員がカートを押すことはないだろう。アイリーンの場合、過去の“パワハラ議論”が今現在まで、影のように残っているようだ」と話した。
実際のところ、スターの空港移動にはスタッフが同行し、なるべくアーティストを身軽な姿で移動させることが一般的だ。「空港ファッション」のように、頭からつま先までスターの服装に対する契約条件が細部まで決まっている場合もあるが、空港で撮影が進行される場合、カメラに撮られる姿まで気を使わなければならないためだ。もちろん、スタッフが同行しない芸能人の個人的な旅行であれば、状況は変わる。
アイリーンの空港訪問は、周知の通り、バラエティ番組の撮影のために行われた。アイリーン一行が空港に到着した直後から撮影が始まり、事実、当時の状況はすべてカメラに撮られていたことがわかった。
最終的に番組が公開されれば、今回の議論の真偽も明らかになるだろう。一度の議論でかけられた色眼鏡が、あまりにも厳格な物差しとなっているのではないだろうか。
(記事提供=OSEN)
◇アイリーン プロフィール
1991年3月29日生まれ。本名はペ・ジュヒョンで、日本のファンからは「ペジュ様」と呼ばれることもしばしば。2014年にRed Velvetのメンバーとしてデビューし、グループ内ではリーダーおよびセンターを務めている。デビュー当初から優れた美貌で注目を集めており、CMにも引っ張りだこ。さまざまなブランドの広告モデルとして多方面に活躍中だ。
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