俳優のカン・テオが改めて注目を集めている。“再発見”という表現はありふれたものだが、それよりぴったりと合う表現はなさそうだ。
【注目】『ウ・ヨンウ弁護士』が韓国ドラマの“常識”を次々と覆せる理由
ときめきを超え、ヒーリングを与える彼の眼差しが視聴者の心を温かくしている。
Netflixでも配信中のドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(ENAチャンネル、演出ユ・インシク、脚本ムン・ジウォン)は、天才的な頭脳と自閉スペクトラム症を同時に持った主人公ウ・ヨンウ(演者パク・ウンビン)が、様々な事件を解決して真の弁護士に生まれ変わる内容を描いた作品だ。
障害のある女性主人公が大型法律事務所「ハンバダ」で成長していく物語は、面白さ、メッセージ性、感動など、すべての面が高クオリティで、韓国で話題性1位の注目ドラマとなっている。
ウ・ヨンウは特別な人物だ。自閉症をかかえているが、「高機能自閉症」で圧倒的な才能も持つ。イギリスドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』のように、変わり者の天才で円満な社会生活ができないキャラクターはドラマの中にかなりいるが、ウ・ヨンウのようなケースは珍しい。
そんなウ・ヨンウを誰よりも理解し、支持する人物がカン・テオ演じるイ・ジュノだ。
ハンバダの訟務チーム職員であるイ・ジュノは、ウ・ヨンウには難しい回転扉を通る方法を教え、語り出したら止まらなくなるため“タブー視”されているクジラの話を思う存分にさせる唯一の人物だ。イ・ジュノの存在はウ・ヨンウがハンバダに適応し、ひいては事件を解決できる土台になる。
イ・ジュノは視聴者が感情移入する対象でもある。“変わり者”のウ・ヨンウを“特別な人”として愛しながら、「僕は弁護士(ウ・ヨンウ)と同じほうになりたいです。弁護士のような弁護士が、僕の味方になってくれればうれしいです」と話す彼は、視聴者がウ・ヨンウに見せてあげたい“それでも生きられる良い世の中の良い人”だ。
イ・ジュノが再びハンバダに帰ってきたウ・ヨンウのために、壁いっぱいのクジラの写真を見せ、涙ぐむウ・ヨンウを何も言わずに温かい笑顔で見守るシーンは、視聴者の心を揺さぶり、1分当たりの最高視聴率は6.4%を記録したりもした。
演じるカン・テオは独特の柔らかさの他にも、ウエディングドレスを着たウ・ヨンウを眺めながら感じさせるときめき、直線的に想いを伝える男としての一面まで眼差しに込めて、イ・ジュノというキャラクターを完成させている。彼が「ウ・ヨンウ弁護士」と呼ぶたびに、心が温かくなる。
カン・テオはドラマ『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』で後に王となるキャラクターを熱演し、その他にも『初恋は初めてなので』『それでも僕らは走り続ける』などで多彩な演技力を認められた俳優だ。
そんな彼が『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』では、“ヒーリング男性主人公”を完璧に消化しながら自らの名をもう一度新しく刻印させることになった。
(記事提供=OSEN)
■『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で注目!女優パク・ウンビンとはどんな役者か
前へ
次へ