歌手キム・ヒジェの一部ファンが、名誉毀損、業務妨害、詐欺などの容疑で告訴・告発された。
ライブ企画会社MoCo ENTは、キム・ヒジェの一部ファンをMoCo ENT、マウンテン・ムーブメントの代表に対する業務妨害、詐欺疑惑で告発・告訴し、そのなかの1人であるA氏に対しては名誉毀損の容疑で告訴状を提出したと明らかにした。またコンサートのボイコットを主導した証拠も見つかり、関連性を調査中だ。
訴状では、「被告訴人(キム・ヒジェの一部ファン)は告訴人(MoCo ENT代表)の地位および、被告訴人A氏と告訴人との虚偽の親交関係などを利用し、ファンからサポーターズ活動のための金額を募金してもらうことを共謀した。非公式のNAVER BAND(韓国のモバイルコミュニティアプリ)を利用するファンに、あたかも告訴人側から公式に承認された活動であるかのように虚偽事実を流布し、サポーターズ活動のための金銭を支給してもらい、相当な苦情を引き起こすなど、企画会社側である告訴人のマネジメント業務を妨害した」と指摘している。
また「被告訴人は告訴人との親交、それによる企画会社からの承認などの虚偽事実流布で上記NAVER BAND利用者を欺き、このような錯誤に陥った利用者からサポーターズ活動のための募金額を詐取、詐欺の疑いがあると見られる」と明らかにした。
今回の件についてMoCo ENTは、「一部のファンが、自分がMoCo ENTの代表と親しいという詐欺を働き、ファンからお金を奪い、ガスライティング(心理的虐待の一種)をした情況を確保した」とし、「コンサートのボイコットはもちろん、各種脅迫まで行った事実が確認されている」と伝えている。
最後に「会社はもちろん、善良なファンが被害に遭う可能性が大きいと判断し、断固たる措置に乗り出すことになった」と告訴・告発理由を述べた。
先立って6月末、キム・ヒジェとMoco ENTの間にはトラブルが発生していた。
6月24日、キム・ヒジェが所属するSKY E&MがMoCo ENTを相手に、公演契約無効訴訟を提起。当時SKY E&Mは「MoCo側はソウル・釜山(プサン)・光州(クァンジュ)・昌原(チャンウォン)で開かれる公演と関連して、計8回の公演中、5回の公演に対する出演料を歌手に支給しなければならない契約上の義務があるにもかかわらず、これを支給しなかった」と主張した。
それに対してMoCo ENTは、「MoCo ENTは計3回分の出演料(7月9、10、23日公演分)を、すでに1月にSKY E&M側にあらかじめ前払いした」とし、「しかしキム・ヒジェ側はアーティスト本人の名前で行う単独コンサートを準備しておきながら、一度も練習に参加せず、コンサート準備のための音源提供および広報にも非協力的で、MoCo ENTからの度重なる要請にもかかわらず、連絡が途絶えている状態」と反論した。
その後、キム・ヒジェ側がコンサートのキャンセルを通告すると、6月28日にはコンサートスタッフ180人がSKY E&Mとキム・ヒジェに頭を下げるとし、「公演の正常開催のために協力してくださることを丁重に訴える」との立場を明らかにした。
しかしそんな思いも虚しく、キム・ヒジェの所属事務所が「ツアー公演は開催されないことを明確に知らせる」と強調し、コンサートは中止となった。
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